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英語プレゼンのテーマはどう決める?成功の秘訣や便利なフレーズを解説!
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テーマを自由に決められるプレゼン機会が与えられたとき、「いったい何を話すべきなのだろう」「テーマの手がかりが見つからない」と、悩んでしまう方は少なくないでしょう。
人は誰しも、いきなり真っ白なキャンバスを与えられると、何を描いて良いのかわからなくなってしまうものです。「あまりプレゼンに取り組んだことがない」という場合には、どういった基準でテーマ案を出していけば良いのか、見当もつかないかもしれません。
そこで今回は、英語プレゼンのテーマを決める方法やテーマ例、ネタ探しのヒントを紹介します。
記事の目次
英語プレゼンのテーマを決める方法
プレゼンのテーマは、やみくもに探しても見つかりません。基本的には、以下に紹介するセオリーにしたがって考えることで、ある程度の方向性が見えてきます。
テーマを考える前に、まずは以下の内容を押さえておきましょう。
STEP1:プレゼンの目的をつかむ
プレゼンを行なう目的はさまざまですが、おおまかにいえば以下の3つに分けられます。
・相手に必要な情報を伝える
・相手を説得して行動させる
・相手を楽しませる
このうち、あなたはどの目的でプレゼンをする予定でしょうか?
プレゼンの目的によって、それに適したテーマは異なります。例えば、相手を楽しませる目的で行なうプレゼンでは、あまり堅苦しい内容は場違いになるかもしれません。
したがって、まずは自分がどの目的でプレゼンを行なうのか、把握することから始めるのがおすすめです。プレゼンの目的を常に意識しながら内容を構成することで、方向性を見失わずに済むでしょう。
STEP2:自分の得意分野に絞り込む
プレゼンの説得力やおもしろさは、話される内容だけでなく、そのプレゼンターが話していることからも生じます。したがって、プレゼンをするときにはいつでも、「自分だからこそできるプレゼン」を目指すべきでしょう。
単に調べたことを列挙するだけのプレゼンでは、オーディエンスに刺さらないため、自分が熱をこめて話せることをテーマにすることが重要です。「立派なテーマ」を探すよりも、「自分だから話せるテーマ」を取り上げるのをおすすめします。
好きなこと、興味のあること、一般の人よりも深い知識を持っていること、身近なことなどをテーマとして取り上げると、実感のこもった魅力的なプレゼンになるでしょう。
英語プレゼンのテーマ例
初めて自由テーマのプレゼンに取り組む場合、どのようなテーマが考えられるか、選択肢すら思いつかないこともあるでしょう。そこで、英語プレゼンのテーマ例をいくつか紹介します。
「この例なら自分の得意分野だから、テーマとして扱えそうだ」「こういうテーマもおもしろいかも」など、自分のテーマを見つけ出すためのヒントとして役立ててください。
英語プレゼンのテーマ例(1)日本について
英語プレゼンをするシーンでは、オーディエンスに外国出身者が多いケースもあるでしょう。そういった場合には、日本という国について話してみるのもおすすめです。
このとき、典型的な「日本」のイメージばかりを語るより、ガイドブックなどではわからない日本の顔を紹介するほうが魅力的かもしれません。例えば、あまり知られていない日本の文化や社会の実態を紹介する、他国との意外なつながりに言及する、などの切り口でテーマを設定するのもよいでしょう。
自分の生まれた国、暮らしている国について意外と知らないことは多くあります。プレゼンをきっかけに、日本のことをあらためて調べてみると、身の回りの見え方も変わるかもしれません。自分の出身国についての話題は国際的な会話でも使いやすいので、知識をインプットしておいて損はないでしょう。
[具体的なトピック例]
・日本独自の文化や歴史
・日本と他国との関わり
・日本の伝統をどのように未来に活かすか など
英語プレゼンのテーマ例(2)国際問題について
英語プレゼンを行なう場は、グローバルな話題が適していることもよくあります。その場合、国際的に共有されている問題をテーマとするのも一つの方法です。国際問題について、自分の見解や問題意識を述べたり、日本の取り組みや日本での報道などを紹介したりするのはいかがでしょうか。
国際問題というとスケールが大きく、ともすると抽象的な話になりがちですが、多少なりとも自分の生活に関わっているものです。身近な話題につなげて自分の視点で語ることで、誰もが知る話題にも別の切り口が見つかることがあります。
[具体的なトピック例]
・環境問題
・ジェンダー問題
・貧困問題
・上記を含むSDGs など
英語プレゼンのテーマ例(3)常識とされている事項について
当たり前とされていることをあえて深く考え、意外な結論を導くプレゼンは、魅力的なものになります。多くの人が見過ごしている事実を再考することで、新たなアイデアにつながったり、重要な示唆が得られたりすることがあるからです。
身の回りにある物事をあらためてじっくり見つめ、さまざまな角度から問いを立てることによって、刺激的なテーマが発見できるでしょう。
[具体的なトピック例]
・早起きは本当に三文の得なのか
・インターネットがない暮らしは可能か など
英語プレゼンのテーマが決まらない際のネタ探しのヒント
続いて、英語プレゼンのテーマのもととなる「ネタ」を探すヒントを紹介します。ぜひ、以下を実践してみてください。
好きなことや気になることを書き出してみる
記事の冒頭で、「自分にしかできないプレゼン」をすることが大切だと述べました。しかし、そもそも自分にしかできないことが何なのか、実はよくわかっていないことも多いものです。
そこで試していただきたいのが、自分の好きなことや気になることを書き出してみることです。文字にすると、自分の得意分野や最近考えていることに気付くケースはよくあります。「特に得意なことや考えていることなんてない」と思う方ほど、この方法を試してみるとよいでしょう。
その他、身近な人に「最近考えていること」「ふと気になったこと」などを聞いてみるのも一つの手です。生活のなかで浮かぶ何気ない考えや疑問が、刺激的なテーマにつながるかもしれません。
ペルソナを明確にしてみる
「誰に伝えたいか」をより明確に考えることで、内容が思い浮かぶこともあります。プレゼンをするうえで、ターゲットを明らかにすることは必須の行程ですが、そのターゲット像をさらに具体的にしてみましょう。
例えば「30代、独身男性、マーケティング会社勤務、趣味はバスケットボール観戦で……」など、伝える相手を詳しくイメージしてみてください。そして、「この人に何を伝えたいだろうか?」という発想でテーマを考えると、より鮮やかな話題を思いつくことがあります。
身近なものについて「なぜ?」を考えてみる
ペン、スマートフォン、ハンドクリーム、靴……など、身の回りにはいろいろな日用品があふれています。そういった身近なものにフォーカスして、いくつか「なぜ?」という疑問をひねり出してみてください。
うまく疑問が浮かべば、より大きな問題提起へとつながり、素晴らしいテーマ設定になることもあります。今、目の前に見えているものから、「質問づくり」を始めてみてはいかがでしょうか。
図書館を訪れてみる
プレゼンに限らず、棚に並ぶ本を見ているうちに、アイデアが浮かぶことはよくあります。本の並びを眺めていると、意外な物事の間に関連性が見えてくることもあるでしょう。所蔵本が豊富な図書館に出かけて、いろいろな棚を観察してみましょう。
気になるトピックが見つかったら、レファレンスサービスを利用するのがおすすめです。図書館の司書が、適切なデータを得るための資料探しをサポートしてくれます。こういったサービスを受けられるという意味でも、図書館に訪れるのはおすすめの方法です。
英語プレゼンを成功させる4つのポイント
英語プレゼンをうまくやり遂げるには、コツがあります。以下に紹介する4つのポイントを実践してみてください。
英語のクオリティが重要だと理解する
英語プレゼンの出来には、英語の質が大きく関係します。相手にしっかり伝わる英語でプレゼンしないと、理解をしてもらえず、目的を達成できなくなってしまいます。
「なまり」が強くない国際標準の英語で話すことも、説得力を失わないためには大切なことです。これは日本語でも言えることですが、いくら熱心に説明をしても、なまりが強いと「この人は信用できるのか」、「教養が無いのではないか」といった先入観をもたれて、肝心な話の内容が伝わりづらくなってしまいます。国際基準の英語をトレーニングしたり、リハーサルをネイティブスピーカーに聞いてもらったりして、英語力の面でもトレーニングを重ねることをおすすめします。
関連記事:
ネイティブレベルの英語とは?日本人が目指すべきゴールと14の勉強法
事前にリハーサルを重ねる
プレゼンには、周到な準備が必要です。練習ではなく本番のつもりで、リハーサルを繰り返しましょう。どれほど素晴らしいプレゼンも最初から完璧なわけではなく、事前のリハーサルと改善によって練り上げられるものです。リハーサルを通して課題を発見し、ブラッシュアップを重ねることで、プレゼンのクオリティが高まります。
できればリハーサルを第三者に聞いてもらい、フィードバックを受けるのが望ましいでしょう。質問を想定して回答を考えておくことも大切です。
最終的には、「しっかり準備した」と自分で思えることが、本番での自信につながります。その意味でも、入念なリハーサルは必須だといえます。
アイコンタクトを大切にする
プレゼンは内容だけでなく、その語り方も重要です。オーディエンスの目を見て語りかけることで、伝える内容の説得力も増します。
スライドをただ読むのではなく、自分の言葉で気持ちをこめて語ることが、オーディエンスに内容を響かせるポイントです。一対一のコミュニケーションと同様に、相手にしっかり思いを届ける気持ちで取り組んでください。もちろん、リハーサルのときからそのように練習しましょう。
身振り手振りを交えて話す
日本人は話すときに、あまり身振り手振りを入れない傾向にありますが、英語圏では身振り手振りもコミュニケーションの大切な手段の一つです。
英語プレゼンでは、プレゼン中にも適度に身振り手振りを交えることが、オーディエンスに強く印象を残すことにつながります。TEDなどのプレゼン動画を参考に、自然なジェスチャーを交えて話してみましょう。
英語プレゼンに使える定番表現集
「英語プレゼンでは英語のクオリティが重要」と聞くと、難しい言い回しが必要だと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ、「プレゼンでよく使われる表現」を用いることで洗練された印象を与えられるため、フレーズさえ覚えてしまえば簡単です。
なお、プレゼンの基本的な構成は、以下のとおりです。
1. イントロダクション:オーディエンスとの関係を築く
2. ボディ:本論部分を説明
3. コンクルージョン:内容をまとめて理解を促進する
以下では、この構成のパーツごとに、定番の表現を紹介します。
関連記事:
英語のプレゼンを成功させるコツとは?基本構成や定番フレーズ68選も紹介
イントロダクションで使える英語表現
・Hello, everyone.
皆様、こんにちは。
・It’s an honor to meet you all.
皆さんにお会いできて光栄です。
・My name is~.
私の名前は~です。
・I am responsible for ~.
私は~を担当しています(~の責任者です)。
・Today I am here to talk to you about ~.
本日は~についてお話しするために来ました。
・Today’s topic is~.
本日のトピックは~です。
・My talk is divided into ○ parts.
プレゼンは○つのパートに分かれています。
・I’ll start with talking about ~. Then,~. Finally ~.
まず~について、次は~、最後に~についてお話しします。
ボディで使える英語表現
・Let’s begin by ~.
~から始めましょう。
・This shows/represents ~.
これは~を表しています。
・As you can see, ~.
ご覧のとおり、~です。
・To take an example, ~.
例を挙げると、~です。
・A good example of this is~.
~はこれの良い例です。
・As I said earlier/before, ~.
前述のとおり、~です。
・In other words, ~.
言い換えると、~です。
・The most important point here is~.
ここで最も重要なポイントは~です。
・First, /Second, /Third, /Then, /Next, /Finally,~
第一に/第二に/第三に/それで/次に/最後に~
・In relation to~/Regarding~/Concerning~/With respect to ~
~に関して
・In addition to ~
~に加えて
・Moving on to the next <slide/topic>.
次のスライド/トピックに移りましょう。
コンクルージョンで使える英語表現
・In conclusion/To conclude, ~.
結論として、~です。
・If I can briefly summarize, ~.
要約すると、~です。
・That’s all I have to say.
述べたいことはこれで全部です。
・Thank you very much for your attention.
ご清聴ありがとうございました。
英語プレゼンのテーマは、「目的」を定めて「得意分野」を攻めよう!
英語プレゼンのテーマに悩んだら、まずはプレゼンの目的を考え、自分が熱をこめて話せる分野でトピックを考えましょう。自分の得意なことや好きなこと、気になっていることを書き出してみるほか、プレゼンのターゲットを明確にしたり、図書館に出かけてみたりするのも効果的です。
今回の記事で紹介した内容を参考にして魅力的なテーマを考え、しっかりと事前準備を整えたうえで、プレゼンを成功させてください。
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