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発音記号は、英語をはじめとするさまざまな言語の音を表記するために編み出された記号です。英語の正しい発音を身につけるためには、英語の発音記号の読み方を知っておくことが大切です。

そこで今回の記事では、40個近くある英語の発音記号を1つずつ取り上げて、それぞれの記号の発音方法を解説します。実際の発音を聞きながら覚えられるよう、音声データも掲載しました。

この記事で発音記号をマスターして、ネイティブスピーカーに一発で伝わる英語の習得を目指しましょう。

【大前提】アルファベットには、固有の「音」がある

あまり知られていないかもしれませんが、英語を構成するアルファベットの一つひとつ、またはその組み合わせには、固有の「音」があります。そして、その音を区別するためのツールが発音記号です。

例えば、以下2つの単語はカタカナにすると両方「ロー」になりそうですが、実際の発音はまったく異なります。

スペル 発音記号 意味
law lɔ́ː 法律
low lóu 低い

上の例の場合、「l」のあとのスペルが「aw」か「ow」かによって発音が変わります。それを示しているのが、発音記号の「ɔ́ː」と「óu」です。

発音記号を知らず、また「ɔ́ː」と「óu」それぞれの正しい発音を身につけていないと、「law」と「low」を聞き分けることも、話し分けることもできません。「法律」と「低い」は意味がまったく異なる単語なので、正しい発音を知らなければコミュニケーションがスムーズに取れない可能性もあります。

逆にいえば、英語の音のルールを知ったうえで、しっかり身体に覚えさせることができれば、年齢や学習経験に関係なく、発音は飛躍的によくなります。そして発音をマスターすれば、相手の話す内容を正しく聞き取ったり、自分の言いたいことを明確に伝えたりしやすくなるはずです。

次章以降では、発音をマスターするための第一歩として、「英語にはどのような発音記号があるのか?」「それぞれの発音記号はどのように発音すべきなのか?」をくわしく紹介します。

英語の発音記号:母音

まず、母音の発音記号から始めます。

日本語の母音は「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つだけですが、英語にはもっと多くの母音があります(分類法によっては20種類以上)。例えば、日本語でいう「ア」にも、複数の発音があります。

以下では、英語の母音の発音記号を、「短母音」「長母音」「複合母音」の3カテゴリに分けて紹介します。

短母音

短母音は、短く発音する母音です。

【æ】

「ア」と「エ」の中間のような音。「ェア」のというイメージで発音します。
<この音を含む単語>cat、hat、apple

【ʌ】

口をあまり開けないで、短く「ア」と発音します。
<この音を含む単語>bus、cup、luck

【ɑ】

指2本分ほど口を開けた状態で「ア」と発音します。
<この音を含む単語>hot、top、box

【ǝ】

口を軽く開けて、短く「ア」と発音します。喉の奥から発する音で、「溜息」をするときの音をイメージして下さい。アクセントのない場所に使われることが多い発音です。
<この音を含む単語>ago、about、sofa

【i】

「イ」と「エ」の中間のような発音です。口は、日本語の「イ」よりもやや横に広く、「エ」に近いイメージで開けます。
<この音を含む単語>it、image、ear

【u】

唇を軽く丸めながら突き出し、「ウ」と短く発音します。暗めの「ウ」をイメージしましょう。
<この音を含む単語>full、put、book

【e】

日本語の「エ」に近い音です。唇を左右に引いて、明るく強めに発音しましょう。
<この音を含む単語>said、end、tennis

長母音

長母音は、長く発音する母音です。ただし、長母音は「短母音を長く伸ばした音」ではないことに注意が必要です。

日本語には長母音が存在しません。そのため日本人が長母音を発音しようとすると、どうしても「短母音的発音」になってしまう傾向にあります。しかし、それは正しい長母音の発音ではないのです。

これから長母音を解説しますが、あくまでも短母音とはまったく別の発音であることに注意してください。

【ɑ:】

口を大きく開けて「オ」に近い口の形を作り、「アー」と発音します。
<この音を含む単語>father、calm、spa

【ɑ:r】

口を大きく開けて「オ」に近い口の形を作り、「アー」と伸ばして最後に舌先を上に丸め、音をこもらせます。丸める際、舌先が上あごに触れないよう注意しましょう。
<この音を含む単語>hard、heart、art

【ǝ:r】

軽く口を開け、1つ上の【ɑ:r】の最後の「こもった音」を出すときのように舌先を上に丸め、「ウー」と「アー」の中間のような声を出します。丸める際、舌先が上あごに触れないよう注意しましょう。
<この音を含む単語>bird、turn、heard

【i:】

日本語の「イ」よりも強く唇を左右に引き、「イー」と発音します。短母音の【i】よりも口の形を横長にして、明瞭に発音するイメージです。
<この音を含む単語>eat、feel、each

【u:】

唇を軽く丸めながら前に突き出して、「ウー」と発音します。
<この音を含む単語>fool、cool、blue

【ɔ:】

あごを下げ、口を大きく開いて、「アー」にも聞こえるような「オー」を発音します。
<この音を含む単語>ball、walk、August

【ɔ:r】

【ɔ:】の最後で舌先を上に丸め、音をこもらせます。丸める際、舌先が上あごに触れないよう注意しましょう。
<この音を含む単語>born、store、more

複合母音

英語には、複合母音という概念が存在します。複合母音は二重母音と呼ばれることもあります。

複合母音は、2種類の発音が連続する母音です。例として、「I」の長母音「ai」が挙げられます。「ai」はあくまで1つの母音であり、一息で発音されます。日本語の「アイ」のように、母音が2つ並んだものではないことに注意しましょう。

なお、「take」を「テーク」と表記するなど、日本での表記ではさまざまな複合母音が「ー(長音記号)」に置き換えられています。癖になっていて修正が大変な方も多いかもしれませんが、この機会にしっかり認識をあらためて、正しい発音をマスターしてください。

それでは、複合母音の発音を以下にまとめます。

【ai】

強く「ア」と発音したあと、弱く「ィ」と続けます。
<この音を含む単語>ice、like、kind

【au】

強く「ア」と発音したあと、弱く「ゥ」と続けます。
<この音を含む単語>out、brown、found

【ei】

強く「エ」と発音したあと、弱く「ィ」と続けます。
<この音を含む単語>take、age、wait

【ɔi】

強く「オ」と発音したあと、弱く「ィ」と続けます。
<この音を含む単語>boy、toy、join

【ou】

強く「オ」と発音したあと、弱く「ゥ」と続けます。
<この音を含む単語>boat、go、open

【音声付き】英語の発音記号:子音

続いて、子音の発音記号をチェックします。「b」や「p」などの子音単体に音が存在するというのは、日本語の感覚では理解しづらいかもしれません。しかし、しっかりと基礎固めをして、英語の音のルールに慣れていきましょう。

子音には、「p」のような「無声音」と「b」のような「有声音」があります。無声音は、喉に手を当てて発しても振動を感じない、空気だけが抜けていくような音です。一方で有声音は、喉に手を当てて発すると振動を感じる音で、先ほど紹介した英語の母音はすべて有声音です。

英語の子音では、無声音と有声音が対になっているケースが多いため、セットで覚えるとよいでしょう。

p・b

無声音と有声音のペアです。

【p】

口を閉じて空気をせき止めたあと、唇を開いてその空気を解放する勢いで「プッ」と発音します。
<この音を含む単語>pen、peach

【b】

【p】に声を乗せて「ブッ」と発音します。
<この音を含む単語>bear、build

t・d

無声音と有声音のペアです。

【t】

舌先を上の歯茎の付け根に沿わせることで空気をせき止めたあと、舌先を離してその空気を解放する勢いで「トゥッ」と発音します。
<この音を含む単語>to、teeth

【d】

【t】に声を乗せて「ドゥッ」と発音します。
<この音を含む単語>do、door

k・g

無声音と有声音のペアです。

【k】

舌の根元を上あごに付けることで空気をせき止めたあと、舌を離してその空気を解放する勢いで「クッ」と発音します。
<この音を含む単語>cap、back

【g】

【k】に声を乗せて「グッ」と発音します。
<この音を含む単語>good、bag

f・v

無声音と有声音のペアです。

【f】

上の歯で下唇を軽く噛み、そのすきまから空気を漏らすように「フッ」と発音します。
<この音を含む単語>feel、fence

【v】

【f】に声を乗せて「ヴッ」と発音します。うまく発音できると唇もぶるぶる震えます。
<この音を含む単語>very、value

s・z

無声音と有声音のペアです。

【s】

歯を閉じて舌先を上あごに付け、歯の間から空気を「スー」と勢いよく出します。
<この音を含む単語>see、sing

【z】

【s】に声を乗せて「ズー」と発音します。
<この音を含む単語>zoo、zeal

ʃ・ʒ

無声音と有声音のペアです。

【ʃ】

歯を閉じて、唇を丸めて突き出し、舌の両端を奥歯に付けて歯の間から「シュー」と空気を出します。【s】と違って舌を上あごには付けません。
<この音を含む単語>she、shine

【ʒ】

【ʃ】に声を乗せて「ジュー」と発音します。
<この音を含む単語>vision、usual

tʃ・dʒ

無声音と有声音のペアです。

【tʃ】

歯を閉じ、舌先を上あごに付けることで空気をせき止めたあと、舌を離してその空気を解放する勢いで「チッ」と発音します。日本語の「チ」よりも唇を丸く突き出します。
<この音を含む単語>change、picture

【dʒ】

【tʃ】に声を乗せて「ジッ」と発音します。【ʒ】は摩擦音ですが【dʒ】は破裂音です。
<この音を含む単語>Japan、gentle

θ・ð

無声音と有声音のペアです。

【θ】

舌先を上下の歯で軽く挟み、舌先と歯の間から空気を漏らすように「ス」と発音。最後に舌を喉側に引き抜いて音を切ります。
<この音を含む単語>think、month

【ð】

【θ】に声を乗せて「ズ」と発音します。
<この音を含む単語>that、mother

l・r

日本人が苦手意識を抱きやすい「ラ行」の発音です。

【l】

舌先を上の歯の付け根にべったり付けた状態でラ行を発音します。
<この音を含む単語>light、glass

【r】

口をすぼめて、舌先がどこにも付いていない状態でラ行を発音します。低音の「ゥ」に近いニュアンスがあります。
<この音を含む単語>right、grass

m・n・ŋ

この3つの音は、すべて鼻から抜ける音です。

【m】

外から見えなくなるくらい唇を内側に巻き込み、鼻の奥から「ンムッ」と発音します。
<この音を含む単語>may、mouse

【n】

舌先を上の歯茎の付け根に添え、鼻の奥から「ンヌッ」と発音します。
<この音を含む単語>night、nice

【ŋ】

舌の根元を上あごにぴったり付けて、鼻の奥から「ングッ」と発音します。
<この音を含む単語>thing、doing

【h】

口を自然に開き、喉の奥から「ハー」と息を吐きます。
<この音を含む単語>hand、home

半母音j・w

子音と母音の両方の特徴を併せ持つ音です。

【j】

舌を上あごに近づけて、「ギ」の口の形で、喉の奥から「ィイー」と発音します。
<この音を含む単語>year、million

【w】

唇を丸めて突き出したところから、唇を一気に広げて「ゥワッ」と発音します。
<この音を含む単語>we、what

【英語発音記号】英語の「音」は、誰でも数ヵ月でマスターできる!

英語の発音の原理・原則を頭で理解することは、非常に重要です。そして、実際にその知識を使うためには、「無意識に音を出せる」「身体で覚えている」というレベルまで到達する必要があります。

ただし、難しく考える必要はまったくありません。誰でも、正しい方法で数ヵ月練習すれば、正しい英語の「音」は完全にマスターできます。初めは補助輪付きの自転車にしか乗れなかった小さな子どもが、コツを掴んだ途端に補助輪なしで自転車に乗れるようになるのと同じです。

「日本人の自分には英語を完璧に発音するのは無理」といった思い込みや言い訳を捨てて、基礎の基礎から発音を学び、絶対に体得するという強い意欲を持って取り組みましょう。

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英語を構成するアルファベットは、固有の音を持っています。そうした音を表記した「発音記号」について知ることは、英語の発音をマスターするための第一歩です。

今回ご紹介した発音のポイントを学んだうえで、ぜひGSETの無料体験レッスンの受講をご検討ください。GSETのネイティブ講師のフィードバックを受けながら、発音の練習を重ねることで、あなたの「英語筋(English muscles)」は大きく発達し、やがて真に伝わる、どこへ出ても恥ずかしくない英語を話せるようになるでしょう。

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