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「英会話にチャレンジしているが、どうも単語力が足りない気がする……」と悩んでいませんか?

英会話は、多くの人が慣れ親しんだ受験英語とは異なるものです。英会話のために必要な単語のレベルや、聞いたり話したりするための単語学習方法についても、受験勉強とは別物として考える必要があります。

そこで今回は、英会話のための単語学習をテーマに、学習のコツやプロセス、目的別の習得ポイントなどを解説します。英語の語彙について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

「英会話ができないのは、単語力がないから」というのは勘違い

「言いたいことが英語で表現できないのは語彙が足りないから」
「相手の英語が聞き取れないのは単語力がないから」

英会話を学ぶなかで、このように考える方は少なくありません。

しかし、多くの場合それは勘違いです。むしろ日本人の単語力は、総じて他国の人から驚かれるほど高いといわれています。

それでは、なぜ「話せない」「聞き取れない」という問題が生じるのでしょうか。それは、日本人の多くがいわゆる「受験用の単語学習」しかしていないからです。
言い換えると、単語を知識として字面だけで記憶しており、正しい音とリズム(アクセント)を把握していないケースが多いのです。

このような状態では、英語を読めても、話したり、聞き取ったりすることは難しいでしょう。英会話をマスターするためには、受験勉強を一生懸命がんばった方ほど、単語学習に対する考え方を変える必要があります。

【英会話】押さえておきたい単語学習のコツ

それでは、英会話に必要な単語力を身につけるには具体的にどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、最低限押さえておきたい単語学習のコツを見ていきましょう。

必ず4つの要素をセットで覚える

「スペリング」「意味」「音」「リズム」の4つを1セットで覚えることを、単語学習の大前提としてください。これまでスペリングと意味の2つしか覚えていなかった方も多いかもしれませんが、発音記号やアクセント記号もしっかりチェックしましょう。

また、実際の音声を確認しながら単語を記憶することも大切です。スペリングをそのままローマ字読みしたような平たい読み方、いわゆる「日本語読み」で単語を覚えても、英会話には使えません。ネイティブスピーカーによる音声で、正しい英語の「音」と「リズム」を身体に覚えさせましょう。

特に、英語のリズムを作る「シラブル(音節)」「ストレス(強勢)」は、英会話における単語学習の肝となります。

シラブルとは、1音で発音される単位のことです。日本語では基本的に1文字で1つのシラブルを形成しますが、英語では1つのシラブルに複数の文字が含まれることが多いです。
例えば、「strike」は1音節の単語であり、一息で言い切る必要があります。これを「ス・ト・ラ・イ・ク」と1つずつ発音すると、伝わらない英語になってしまいます。

一方のストレスとは、強く長く発音すること、またはその部分のことです。単語学習においてはこのストレスによって生み出される「アクセント」にも注目しましょう。
単語のなかで大きく抑揚を付けることで、平坦な「日本語読み」からの脱却を図れます。

英会話には、中学レベルの単語力があればOK

「世界で通用する英語を話すには、難しい単語も身につけなくては」と思っている方もいるかもしれません。しかし、英会話に必要なのは、中学レベルの基礎的な単語力です。

いくら難しい単語を知識として持っていても、現実のシチュエーションで使えなければ意味がありません。それどころか「中学レベルの簡単な単語さえも、いざ会話となるとうまく使えない……」という方が多いのが現実です。

まずは、中学レベルの単語帳を使って、「知っている単語」を「使える単語」に変えていきましょう。スペリングや意味に加えて、音とリズムの知識を蓄え、どういった状況で使う単語なのかを具体的に思い描くことを常に意識してください。それができれば、中学レベルの単語帳だけで、かなり幅広いシチュエーションに対応可能です。

高度な単語の学習は、英会話上級者になってから始めれば問題ありません。

それぞれの単語がどのような状況で使われるか、セットで覚える

単語だけをたくさん覚えても、即座に使えるようにはなりません。大切なのは、その単語を使うシチュエーションとセットにして記憶しておくことです。

小さな子どもが母語を覚えるプロセスを思い浮かべてみてください。子どもは、単語帳など使わずに語彙を増やしていきます。それは、日々の生活のなかで「この状況ではこの言葉を使う」と学ぶことができるからです。大人である私たちが語彙を増やす場合も、状況とセットで言葉を記憶することが非常に重要です。

学習した単語が使えそうな状況を頭のなかでイメージして、実際にその単語を使ったフレーズをしゃべってみるのも効果的です。逆に、「このような場面で使える単語を知りたい」という目的からスタートして、覚えるべき単語を絞り込んでもよいでしょう。

ネイティブが英会話でよく使う単語を覚えるのもおすすめ

机上での学習に飽きたら、洋画、海外ドラマ、洋楽などでネイティブスピーカーがよく使う単語をピックアップして覚えるのもおすすめです。

このように、興味の持てるものを教材として楽しく学べば、モチベーションも維持しやすくなります。

英会話に使える単語の覚え方~7つのステップで解説

それでは、英会話スキルを高めるための単語学習のプロセスを、ステップごとに説明します。これから単語学習を始める方も、今取り組んでいる単語学習でいまいち成果が出ないと悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。

【STEP1】単語を見ないで聞く

まずは、単語のスペリングや意味などを一切見ないで、英語音声だけを聞きます。例文がある場合は見出し語と併せて聞き、音声だけでどのくらい内容が理解できるかを確認しましょう。

なんとなく聞き流すのではなく、集中して聞いてください。1回で聞き取れないときは、複数回繰り返して聞いても構いません。

【STEP2】単語を見ながら聞く

続いて単語帳を開き、単語を見ながら音声を聞きます。

このときに思い出してほしいのが、「スペリング」「意味」「音」「リズム」の4つをセットで記憶するということです。スペリングや意味だけでなく、発音記号やアクセント記号も確認して、音・リズムを意識しながら音声を聞いてください。

正しい音とリズムが身体に染み込むまで、繰り返し音声を聞きましょう。

【STEP3】単語を見ながら発音する

次に、単語帳を見ながら、自分で単語を発音します。ここでも発音記号やアクセント記号を確認して、音とリズムを強く意識することが重要です。

場合によっては、正しい発音・アクセントに寄せたカタカナ表記を、メモして覚えてもよいでしょう。例えば、「asparagus(アスパラガス)」は「アスラガス」、「onion(オニオン)」は「ニヤン」、「carrot(キャロット)」は「ケァラト」と覚えます。カタカナもこのようにうまく使えば、正しい発音の補助になります。日本語表記の先入観に惑わされず、聞こえてくるままカタカナに書き写すのがコツです。

【STEP4】単語を聞きながら発音する

単語帳を開いたまま、もう一度音声を再生します。音声を聞きながら、単語を目で追いつつ、それに重ねるように発音しましょう。見出し語だけでなく例文についても同様に行ないます。

「音声のスピードが速く感じられて、とてもついていけない……」という方もいるかもしれませんが、気にする必要はありません。音声と重ねて発音できるようになるまで、根気よくこのステップを繰り返してください。

なお、「同じ速さで読もう」と意識するのではなく、「リズム良く発音しよう」と意識するのがポイントです。正しいリズムを押さえず、ただそれらしく速く発音しようとするのは、日本人が陥りがちなミスですが、それではますます意味が伝わらなくなります。

英語のリズムに乗って抑揚を付けて発音することで、自然とネイティブの発音に近づくことを、ぜひあなたの身体で実感してください。

【STEP5】単語を見ないで・聞かないで発音する

次は単語帳を閉じて、お手本の音声もない状態で、自分だけで発音してみます。自分の発音が少しずつ良くなっているのを感じられるはずです。途中で発音があいまいになったら、もう一度STEP3やSTEP4に戻り、そこからやり直してみましょう。

この段階では、「お手本通りにやってみたけれど、うまく発音できているのか自分ではわからない」という方がほとんどです。そういった場合には、ネイティブの知り合いや講師に実際に発音を聞いてもらい、どの音が正解なのか、あるいは正解に最も近いのか、フィードバックをもらい、英語を強制していくのがベストです。

【STEP6】単語を聞いたあとに発音する

何も見ず、何も聞かずに発音できるようになったら、もう一度お手本の音声を利用します。今度は、音声を流したあと、それをリピートするように自分で発音しましょう。

音とリズムはもちろん、頭のなかで単語の意味を概念としてイメージするのがポイントです。例文をリピートする際には、自分が本当にそのシチュエーションに置かれているイメージで発音しましょう。

この意識を続けることで、単語の概念や単語が使われる状況そのものと、単語の「音」の部分が直接つながるようになります。すると、音声を都度文字に変換したり日本語に訳したりする必要がなくなるので、会話のなかでもスムーズに単語を使えるようになります。

【STEP7】単語を実際の会話で使ってみる

上記の手順で覚えた単語を、さっそく実際の会話で使ってみましょう。知識は、現実の状況のなかで使うことで、ようやく実践的なものとして定着します。

その際、ネイティブスピーカーと決められたトピックについてディスカッションをして、リアルタイムで発音、リズム、思考力をみてもらい、フィードバックをもらうのが有効です。

もし会話をする機会がなさそうなら、Siriなどのバーチャルアシスタントに話しかけて試しても構いません。または、覚えた単語を使って、自分の生活や行動をひとり実況中継してもよいでしょう。

以上のステップで学習を繰り返すことで、机上の知識にとどまらない、会話のなかで本当に使える単語が増えていきます。

【目的別】英会話スキルをさらに高める単語習得法

ここまで、単語学習の基本を解説してきました。最後に、すでに基本を押さえた方に向けて、さらに英会話スキルを高めるための単語習得法をお伝えします。英会話を学ぶ目的ごとに解説するので、自分に当てはまる部分をぜひ参考にしてください。

日常生活

英語圏で生活する場合など、日常生活のために英会話を学ぶなら、生活のなかでよく使う単語をピックアップして学習を進めましょう。食事、買い物、交通、不動産の契約、病院での症状の説明など、さまざまなシチュエーションを具体的にイメージするのがコツです。

単語帳のなかには、日常生活でよく使う語彙をセレクトして収録したものもあります。このタイプの単語帳を選ぶときには、今すぐ使えるような身近な例文が豊富に掲載されているか、チェックしてみてください。

ビジネス

ビジネスで英会話が必要になる方は、自分の仕事で必要となる単語を基本の単語にプラスして習得することで、英会話のレベルがさらに上がります。

会議や商品の受注、電話応対など、ビジネスシーンでよく使われる単語を集めた単語帳も発売されています。ビジネス特化型の単語帳を選ぶ場合も、「日常生活」で述べたのと同様、例文の充実度に注目してください。

留学

留学する場合には、学校でよく使われる単語や、自分が現地で学ぶ分野の専門用語を身につけるとよいでしょう。

もちろん、現地での生活に必要な単語を覚えることも大切です。「日常生活」でも取り上げたように、生活のなかで生じるさまざまな状況を想像して、必要になりそうな単語を身につけてください。

資格取得

英語の資格を取りたい場合は、中学レベルの単語帳ではカバーしきれない部分が出てくるでしょう。自分が取得を目指す資格に特化した単語帳を、中学レベルの単語帳と併せて使うことで、基本の英会話スキルを身につけながら資格の勉強も進められます。

【英会話】単語学習は、4つの要素をセットで覚える

「単語力がないから英語が聞き取れないし、話せない」と感じている方は、覚える単語の数ではなく、単語の覚え方に目を向けてみてください。スペリングと意味のペアだけを覚えている場合、どんなに一生懸命努力しても、その努力が英会話スキルにはあまり反映されない可能性があります。

大切なのは、常に「スペリング」「意味」「音」「リズム」の4つをセットにして覚えることです。会話は文字ではなく音を使ったやりとりなので、特に「音」と「リズム」が重要です。発音記号やアクセント記号に注目して、お手本の音声を活用しながら単語学習を進めましょう。くわえて、ネイティブスピーカーと接する機会を設け、自身の「音」や「リズム」がネイティブにとって自然に聞こえているか、フィードバックをもらいながら調整するのがおすすめです。

参考記事:
【音声付き】英語の発音記号一覧|英語の「音」に挑戦してみよう! 【音声付き】英語力を高める4つの発音ルールと併せて習得したい基礎スキル

さらに、単語を覚える際には、実際に使うシーンと併せて記憶することも重要です。単語帳の例文も活用しつつ、自分が会話のなかでその単語を使っている場面を想像して学習します。単語を覚えたらすぐに実際の会話で使ってみましょう。このようにアウトプットすることで、蓄えた知識がより実践的なものとして定着していくはずです。

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