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英語をネイティブのように話すには?便利なフレーズ50選を音声付きで紹介
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せっかく英会話を学ぶなら、ネイティブのようにスラスラと英語を話したいと願う方は多いでしょう。しかし、その目標は簡単に達成できるものではありません。どのように学習を進めれば、自然な英語が話せるようになるのでしょうか?
今回の記事では、ネイティブのような自然な英語を話せるようになるためのポイントを解説します。加えて、ネイティブが使う自然なフレーズを音声付きで紹介します。
友人・知人との会話やビジネスシーンで今すぐ使える表現をたくさん掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
記事の目次
ネイティブのように英語が話せない……日本人が抱える問題点とは?
「ネイティブのように話したいけれど、なかなか思うように話せない」
そんなふうに悩む日本人の多くが、共通して抱える問題があります。日本人の英会話上達を妨げるものはいったい何なのか、詳しく見ていきましょう。
「自分には無理」という思い込みから抜け出せない
「英語がうまく話せるのは、幼少期に海外で生活していた人だけ」
「日本に生まれて日本で育った自分には、英語をうまく話すなんて無理」
このように思い込んで、最初から英会話の上達を諦めてしまっている方もいるでしょう。
しかし、幼少期に海外に住んでいなかったからといって、英語をうまく話せるようにはならない、というのは大きな勘違いです。言語というのはスポーツや楽器と同じ身体運動なので、正しい方法でトレーニングを積めば、日本に生まれて日本で育った方であっても、ネイティブに近づくことは可能です。
心のどこかで「自分には無理」と思い込んでいないか、英会話に対する心構えを一度チェックしてみてください。不要な思い込みがあれば今すぐそれを捨てて、自分の可能性を追求していきましょう。
目標設定が必要以上に高い
「英会話の目標は、ネイティブスピーカー並みに話せるようになること」
これもまた、よくある勘違いの一つです。
目標を高く設定しすぎるのは、考えものです。日本語環境に慣れ親しんで育った私たちが「ネイティブレベル」を目指すのは、非現実的だと言わざるを得ません。高い目標を設定しすぎて挫折してしまっては本末転倒です。
日本人が目指すべきは「ネイティブレベルの英語力」ではなく、「世界で通じる英語力」です。ネイティブと同じ水準で話さなくてはいけないと思い込まず、ネイティブにも通じる英語力の獲得を目指して学習しましょう。
参考記事:ネイティブレベルの英語とは?日本人が目指すべきゴールと14の勉強法
日本語のカタカナ読みで問題ないと思っている
詳しくは後ほど説明しますが、英会話上達のためには、英語の音やリズムを習得する必要があります。それらのスキルをまだ身体で覚えきれていない方の場合は、英語にカタカナでフリガナを振ることもあるでしょう。
しかし、そのときに「tomato」を「トマト」のように日本語読みしてしまうと、英会話の上達が妨げられてしまいます。フリガナを振るなら「タメイドウ」のように、英語独自の音、シラブルやストレス(強勢)を意識するのがポイントです。
単語を日本語読みするクセがある方は、「聞こえてきたままの英語」をカタカナに表すように改めましょう。
参考記事:英会話の単語学習は中学レベルからでOK!目的に合わせた習得法も紹介
文法や単語の間違いを恐れ、うまく話せない
日本では、「英語学習」という言葉から「筆記試験のための勉強」というイメージを抱く方もたくさんいます。そのせいか、英会話の勉強においても、高度な文法知識、スペリングの正確さなどが重視される「受験英語」にとらわれてしまう日本人が少なくありません。
文法や単語の正しさにばかり気が取られると、スムーズなコミュニケーションが困難になります。実際の会話では、文法が完璧であることや、難しい単語を使うことはそれほど重視されません。代わりに、相手の発言の要点を即座につかめることや、英語らしい音やリズムで話せることが重要になります。
では、そうしたスキルを獲得するためにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。次章でさっそく確認していきましょう。
ネイティブのように英語を話す3つのポイント
ネイティブのように「しっかり伝わる英語」を話すためには、次の3つのポイントを押さえましょう。
英語の発声・音・リズムを習得する
まず、日本語とは異なる英語の発声・音・リズムを身体に叩き込み、自分のものにすることが必要です。それぞれの英語と日本語との違いは、下表の通りです。
英語 | 日本語 | |
---|---|---|
発声 | のどや胸から出す/響きのある声 | 鼻や口先から出す/平たい声 |
音 | 日本語より母音が多い/子音にも一つひとつ固有の音がある | 母音は5つだけ/子音単独では音を持たない |
リズム | 強弱・抑揚を付ける | 平坦に話される |
表を見るとわかるように、英語は日本語とはまったく違う特徴を持っています。これらの特徴が「英語らしさ」「日本語らしさ」を形作っているので、日本語の発声・音・リズムのままで英語を話しても、その英語はネイティブには伝わりません。
ネイティブのように「伝わる英語」を話したいなら、これまでの人生で身に付けてきた日本語のフォームとは別に、英語のフォームを身体に覚えさせることが必要です。発声・音・リズムの知識を得たうえで、正しい方法で毎日少しずつ練習すれば、正しい英語のフォームは身に付いていきます。
さらに、人間は自分が発せられる音は聞き取れるので、発声・音・リズムからなる正しいフォームを身に着ければ、ネイティブの英語を無理なく聞けるようになります。
英語思考を身に付ける
あなたが英会話をするとき、相手の英語を聞くプロセスと自分が英語を話すプロセスのあいだには、どのような工程があるでしょうか?
理想的なのは、「英語を聞く→考える→英語を話す」というシンプルなプロセスです。しかし、途中に「日本語に訳す」という工程が挟まっているケースがよく見受けられます。会話中にその都度日本語に訳していると、スムーズなコミュニケーションが取れません。
日本人がネイティブのように英語を話したいなら、日本語を挟まずに思考を英語と直結させる「英語思考」を身に付ける必要があります。英語思考は、概念や意味から直接英語の表現をイメージする訓練を重ねることで身に付いていきます。
ネイティブスピーカーからフィードバックを受ける
発声や音、リズムなど、英会話に必須となるアウトプットのスキルは、ネイティブスピーカーによるフィードバックを受けながら身に付けていく必要があります。英語がネイティブの言語ではない日本人にとっては、自分が発している音や表現が正解なのか不正解なのか、自分で判断することができないからです。
間違った英語を定着させてしまわないよう、指導力のあるネイティブスピーカーからのフィードバックを必ず受けるようにしましょう。
ネイティブがよく使う英語フレーズ27選【日常会話編】
ここからは、ネイティブスピーカーがよく使うフレーズをご紹介します。まずは、日常生活で便利に使える表現を見ていきましょう。
あいさつ
顔を合わせてすぐに使える、あいさつの表現から紹介します。
・How’s it going?
意味:調子はどう?
・What’s up?
意味:どうしたの?
・I’m good thanks! You?
意味:いい感じだよ。あなたは?
・Couldn’t be better!
意味:(これ以上ないくらい)絶好調だよ!
・Same as usual.
意味:いつもどおりだね。
・Not much.
意味:別に普通かな。
・Just getting by.
意味:なんとかやっているよ。
感情表現
続いて、気持ちを表す表現を見ていきます。
・Interesting!
意味:おもしろいね!
「interesting」は、「興味深い」というニュアンスの「おもしろい」です。
・That’s awesome!
意味:すごいね!
「awesome」の部分に「great」「wonderful」「fantastic」「beautiful」「cool」「nice」などの形容詞を入れて、さまざまな気持ちを表せます。
・That’s a bit weird…
意味:ちょっと変な感じだね……。
「weird」は、奇妙で風変わりな感じを表す形容詞です。
・I’m feeling down.
意味:何となく気分がさえないんだ。
「気分がさえない」レベルよりももう少し落ち込んでいる場合は「I feel depressed.」、かなり落ち込んでいる場合は「I’m depressed.」を使うと自然です。
・Can’t wait!
意味:楽しみ!
あまりにも楽しみで、待ちきれないというニュアンスです。
・Whatever.
意味:何でもいいよ(どうでもいいよ)。
「何が食べたい?」「何の映画が観たい?」などと聞かれたものの、取り立てて希望がなく、何でも構わないような場合に使います。
投げやりで無関心に聞こえる場合もあるため、利用シーンには注意が必要です。
・I like it!
意味:気に入った!
相手が提示した物事が気に入った場合や好みである場合に使えます。
リアクション
・Why not!
意味:賛成!
直訳すると「どうしてだめなの?」ですが、そこに反語的なニュアンスが加わり「だめなわけがない!賛成!」という意味になります。ただし、文脈によっては「どうしてだめなの?」と、そのままの意味で使われることもあります。
・No way!
意味:まさか!
「ありえない」「とんでもない」といったニュアンスです。信じられないニュースを聞いたときなどにリアクションとして使う表現です。
・That is ridiculous!
意味:ありえない!/ばかばかしい!
こちらは、非常識なことに対して「ありえない」という気持ちを表す表現です。「ridiculous」という語は本気で怒るときにも使われますが、親しい友人との会話で冗談として「ありえないほどくだらない」というニュアンスで使われることもあります。
・You can’t be serious.
意味:冗談でしょう?
「まさか本気じゃないよね?冗談だよね?」という意味の表現です。
・Not really.
意味:そうでもないよ。
柔らかく否定する表現。「そういうわけじゃないよ」「そんなことないよ」と訳せるような場面でも使います。
・Makes sense
意味:理解できる/道理にかなう/なるほど
相手の発言への返答として、「That makes sense.」(なるほど)という形で使われることが多い表現です。否定文で「It doesn’t make any sense.」とすれば「わからない」という意味になります。
・I got it!
意味:わかった!
単に「Got it!」とだけ言うこともあります。いずれもカジュアルな表現です。
間をもたせる表現
すぐに表現が出てこないときに、間をもたせるために使える表現も見ておきましょう。
・You know.
意味:ほら……/知っているでしょ?/(文末で)〜だよね。
・I mean~.
意味:えっと……。
・Let’s see~.
意味:えーっと……。
・What’s it called?
意味:あれ、なんて呼ぶんだっけ?
・How can I say this?
意味:なんて言えばいいんだろう?
・How can I explain this?
意味:どんなふうに説明したらいいんだろう?
ネイティブがよく使う英語フレーズ23選【ビジネス編】
続いては、ビジネスシーンでよく使われるフレーズを紹介します。ビジネスシーンでは、日常生活よりもフォーマルな表現が求められます。職場でよく使いそうなフレーズを覚えて、必要な場面ですぐに口から出てくるよう、練習しておきましょう。
ビジネスシーン別の表現
アポイントメントを取る・変更する
・When will be convenient for you?
意味:いつご都合がよろしいでしょうか?
・I’ll adjust my schedule to yours.
意味:そちらのご都合に合わせます。
・I’m afraid I won’t be able to make it next Tuesday.
意味:あいにく来週の火曜日は難しいです。
・Could you reschedule my appointment for next Wednesday?
意味:お約束を来週の水曜日に変更していただけますか?
ミーティング
・Ladies and gentlemen, thank you very much for attending today’s meeting.
意味:みなさん、本日の会議にご出席いただきありがとうございます。
・Let’s move on to the next item on the agenda.
意味:次の議題に進みましょう。
・Could you be a little more specific, please?
意味:もう少し具体的にお願いできますか?
・With all due respect, I don’t think it’s a good idea.
意味:お言葉ですが、それはよい考えではないと思います。
電話応対
・Good morning (Good afternoon / Good evening). This is GSET, Taro Yamada speaking. How may I help you?
意味:おはようございます(こんにちは/こんばんは)。GSETの山田太郎でございます。ご用件を承ります。
・One moment please. I will connect you to Mr. Tanaka.
意味:しばらくお待ちください。田中におつなぎします。
・I am afraid Mr. Tanaka is out of the office. He will be back at around 2 o’clock.
意味:申し訳ございませんが、田中は現在外出中です。2時頃にオフィスに戻る予定でございます。
・Would you like to leave a message?
意味:なにか伝言はございますか?
・Thank you so much for calling. Good-bye!
意味:お電話ありがとうございました。失礼いたします。
参考記事:【音声付き】電話対応の英会話定番フレーズ46選と、電話対応のアドバイスを紹介
便利なイディオム
最後に、ネイティブスピーカーが職場で使う慣用句をいくつか取り上げます。
英語 | 日本語 |
---|---|
By the book | ルールどおりに |
Cut corners | 節約する/手抜きをする |
Learn the ropes | コツを覚える |
In a nutshell | ひと言でいえば |
Go the extra mile | 一層努力する/全力を尽くす |
Gain ground | より良いポジションを得る |
Hands are tied | どうすることもできない |
Not going to fly | うまくいかない |
On the same page | 同じ意見である |
Read between the lines | 空気を読む |
このように、直訳とは異なる意味を持つイディオムを使えるようになると、英会話レベルもより上がるでしょう。
基礎スキル+便利なフレーズで、ネイティブをあっと言わせる英語を話す!
ネイティブにスムーズに通じる英語を話したい方は、英語の発声・音・リズムを学び、英語思考を習得するところから始めましょう。そして、今回取り上げたような定番のフレーズを何度も練習し、状況に合わせてそのフレーズが自然に口から出てくるような状態を目指してください。
GSET(ジーセット)では、ネイティブスピーカーによる的確なフィードバックを受けながら、発声・音・リズム・英語思考といった基礎スキルを習得できるレッスンをご用意しています。毎日短い学習時間で効率的にスキルアップできるので、忙しいビジネスパーソンにもおすすめです。
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