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英語のライティング力を高める勉強法5選!上達のポイントも併せて解説
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「英語のライティングをどう勉強したら良いかわからない」「ライティングは特に難易度が高く、上達させることは難しい」などと感じていませんか?しかし、学習のポイントを意識し、適切な方法で訓練すれば、英語のライティング力を向上させることは十分可能です。
そこでこの記事では、英語のライティング力を鍛えるべき理由や上達させるためのポイント、具体的な勉強方法などを紹介します。
記事の目次
英語のライティング力を鍛えるべき理由
英語の学習といえばリーディングやリスニングがメインで、時々英語を話す機会があっても、書くことはほとんどない、という方も多いかもしれません。
しかし、全体的な英語力を底上げするためには、ライティング力も必須のスキルといえます。まずは、ライティング力を鍛えるべき理由について、詳しく解説します。
英語の総合力が上がるから
正しくライティングを行なうためには、英文法や単語の知識を深める必要があります。そして、ライティングのために強化したその知識によって、英文をすばやく、正確に読めるようになり、結果的にリーディング力も大きく向上する、といった効果も期待できます。また、英文法の力がつくことで、英語を正しい順序で、スムーズに理解できるようになり、リスニング力、スピーキング力の向上にもつながります。
つまり、ライティングを学ぶことで、全般的な英語スキルを鍛えることができるのです。
ビジネス、学業の場で大いに役立つから
ライティング力がアップすると、ビジネスや学業の場でもとても役立ちます。
グローバル化が進んだ現代においては、海外の取引先と英語メールのやり取りをする機会がある方も少なくないでしょう。そのようなシーンで、得意のライティング力を駆使して、簡潔で説得力のある英文メールを素早く書いたり、英語で報告書をまとめたりできるようになれば、昇進や昇格、新たなビジネスチャンスにつながります。
また、TOEIC、TOEFL、IELTS、英検といった英語の資格試験でも、ライティング力は大いに役立ちます。多くの受検者が苦手とするライティング問題で高得点が取れれば、スコアアップ、合格の可能性は大きく高まるでしょう。
英語でのアウトプットが楽になり、自己発信のきっかけになりうるから
ライティング力を上げると、英語で文章を書くことはもちろん、英語で自分を表現することに対しても抵抗が少なくなります。
その結果、仕事や学校などにおいて、アウトプットをするのがグッと楽になるでしょう。さらにプライベートの場でも、SNSやブログを用いた自己発信を行なうきっかけになるかもしれません。
積極的な発信活動を通じて、世界中の方と英語でのやり取りが発生すれば、さらにライティング力を磨く機会も得られます。英語のライティングは、ただ「書くこと」に留まらず、自分の想いを他者に伝え、交流や学びのチャンスを得るツールにもなりうるのです。
英語ライティングを上達させるためのポイント
それでは、どのようにすればライティング力はアップするのでしょうか。この章では、ライティングを上達させるための重要ポイントについて解説します。
ライティングを学ぶ目的を設定する
ライティング力をアップさせるためには、まず学ぶ目的を明確にすることが大切です。
目的を持たないまま学んでも、本当に上達しているのか、なかなか手ごたえを感じることができません。また、なぜ学んでいるのか目的がはっきりしていなければ、モチベーションを保ち続けるのも難しくなるでしょう。
そこで、ライティングを学んだ結果、どうなりたいのか具体的な目的や目標を設定することをおすすめします。例えば、「あと半年以内にTOEICで100点スコアアップする」、「1通のビジネスメールを書く時間を、今までの20分から半分の10分に短縮する」などです。達成までの期限を決めたり、具体的な数字を入れたりして、取り組みやすくなるような目的や目標を作ってみてください。
このように学習の目的を設定することで、途中で伸び悩んだり飽きてしまったりしたときに、なぜ自分はライティングを学んでいるのかを再確認できます。
英語でライティングをしたら、必ずネイティブに確認してもらう
せっかく英語でライティングを行なっても、書きっぱなしではいけません。必ず、書いた英文が正しいかどうかのチェックが必要です。もし間違っている場合には、どのように修正すれば良いのか確認し、次回以降は同じ間違いを繰り返さないようにすることが重要です。
そこで、実際に書いた英文を、英語教育に明るいネイティブスピーカーに見てもらうのが理想的でしょう。英文法のチェックはもちろん、単語の使い方が適切かどうか、より自然な言い回しにするためにはどうしたら良いか、などのフィードバックも受けられます。
なお、ネイティブスピーカー以外にライティングチェックをお願いすると、誤った表現や不自然な言い回しを覚えてしまう可能性があるので、注意が必要です。
ライティング練習を毎日の習慣にする
英語は筋トレと同じく、とにかく毎日継続することが最重要です。したがって、ライティングの練習も、日々の習慣として定着させることを意識しましょう。例えば、「毎日2~3行の英語日記をつける」といった具体的なノルマを設定すると、実行しやすくなります。
英語を書く機会が増えると、間違った文法や不自然な表現を指摘される機会も増えるかもしれません。しかし、間違えることを恐れる必要はありません。その都度アドバイスを受けて、ミスを修正することで、次第に正しい英文を書けるようになります。
ぜひ、毎日欠かさず練習を行ない、着実にライティング力をアップさせていきましょう。
英語ライティングの5つの勉強方法
ライティング力を向上させるためには、具体的にはどのような勉強をすれば良いのでしょうか。ここでは、最短で効果を上げるための勉強方法について解説します。
中学レベルの英文法・単語を復習する
ライティングを上達させるには、まずは中学レベルの英文法と単語を身に付けておく必要があります。自分の基礎的な英語力に自信がない場合は、英文法と単語の復習からスタートしましょう。
「今さら中学の英文法や単語を学びなおすのは気が進まない……」「もっと効果的にライティング力を上げる方法を知りたい」などと感じるかもしれませんが、急がば回れです。
最初に基礎を固めておくことで、ライティングの際に英文を正しく組み立てられるようになります。また、しっかりと基礎固めをすることで、ライティング力だけではなくリーディング力、リスニング力、スピーキング力アップにもつながるため、積極的に復習を行ないましょう。
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教科書やテキストの英文を書き写す
ライティング力をアップさせるためには、正しい英文の構造を理解し、その感覚を身に付ける必要があります。そのためには、教科書や参考書に載っている文章を書き写す「英文書写」という勉強法が効果的です。
教科書も参考書も、複数の英語教育専門家が関わり、時間をかけて作り上げられています。そのため、質の高い英文が掲載されており、ライティングの教材に適しているのです。
書き写す際の注意点としては、漫然と書き写すのではなく、必ずチェックポイントを決めてください。例えば、「文法を意識する」「熟語を意識する」など決めて、そこに意識を集中して書き写すことが大切です。
なお、あまり長い英文は選ばないようにしてください。時間的にも負担になり、チェックポイントを意識できずに、ただ写すだけの作業になってしまうおそれがあります。
日本語の文章を英語で表現してみる
参考書や問題集に書かれている和訳を見て英訳したり、日本語で書かれたビジネスメールを英訳したりするのも、ライティング力アップのために効果的な練習方法です。
英訳をする際には、「日本語を一字一句漏らさずに英語に変換しなくては」とプレッシャーを感じる必要はありません。日本語の文章を分解してすべて英訳し、英文として再構築する、というステップを踏んでいると、アウトプットに時間がかかりすぎてしまいます。
文章の要点を頭のなかで整理し、シンプルな英語で書き出せれば上出来です。
また、「いざ英語で書こうと思うと、適切な表現が思いつかない」「文法面であやふやなところがあり、うまく書き進められない」といった個所があれば、都度調べて解決しましょう。新しい英語表現を知ったら、ノートに書き留めておくなどして、次回以降は自分で使えるようにしておくことも大切です。こうすることで、新しい知識をインプットしながら、ライティングというアウトプットの練習が同時にできます。
手帳や日記を英語でつける
ライティング力アップのためには、英語で文章を書く習慣をつけることも有効です。そのためには、普段から日本語で行なっている作業を英語に置き換えるのがよいでしょう。
例えば、普段書いている日記や手帳を英語で書くようにするのです。この場合、誰に見せるわけでもないので、フォーマルな英語表現を使って書く必要はありません。日記であれば、その日に行なったことや感じたこと、食べたものや体調の記録でも構いません。毎日数分でも書く習慣をつけていきましょう。
もちろん手帳や日記ではなく、ブログやSNSを使ってもOKです。好みに応じて、使う媒体を決めてください。
一部の単語の使用を禁止してみる(中級者以上)
上記4つの勉強法を実践したうえで、さらにライティングスキルをアップさせたい場合には、簡単な単語の使用を禁止して、別の単語で言い換えるなどの工夫をしてみましょう。
例えば、「とても」を表現するのにいつも「very」を使う、「良い」を表現するのに常に「good」を使うのではなく、他の表現に言い換えます。具体的には、以下のように言い換えてみてください。
・very→extremely
・many→numerous
・make→create
・change→alter
・good→excellent
・bad→awful
・big→massive
・small→tiny
・tired→exhausted
・angry→furious
ただし、英語初級者は文法力や語彙力が十分ではないため、この勉強法を行なうと逆に混乱してしまうこともあります。言い換えを意識するあまりに、時間がかかったりモチベーションが下がったりするようであれば、無理はしないでください。
英語ライティング学習の補助には、Grammarlyがおすすめ
前述の通り、ライティングした英文は、必ずネイティブスピーカーに確認してもらうのが理想的です。しかし、身近に質問できる英語のネイティブスピーカーがいないという方もいるでしょう。
そのような場合には、オンラインで使えるGrammarlyをぜひ利用してみてください。Grammarlyは、冠詞の有無や時制の間違いなど、自分が書いた英文のスペルや文法をチェックしてくれるツールです。誤りが指摘されるだけではなく、正しい表現が提案され、クリックするだけで修正を完了できる、という便利な機能もあります。
基本的な機能は無料で利用できますが、有料プランでは報告書や論文のようにフォーマルな英語を書く場合と、SNSやブログのようにカジュアルな英語を書く場合に分けて、最適な文体になっているかをチェックすることも可能です。また、アメリカ英語だけでなくイギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語を選択してチェックできるため、それぞれの状況に応じて利用できるという点も非常に魅力的です。
ライティング学習の補助として、ぜひ積極的に活用してみてください。
英語のライティングは、学習方法を工夫して
この記事では、英語ライティングの勉強法を中心に解説しました。
中学レベルの英文法や単語知識をしっかり身に付けたうえで、教科書の英文を書き写す、手帳や日記を英語でつけたりする、といった練習を重ねれば、ライティング力は着実に向上します。
さらに、英語のライティングの学習を続けると、他の3技能のスキルも伸びていきます。すると、TOEICなど資格試験でのスコアアップが狙えるほか、職場でも英語で正確なビジネスメールを書けるようになるなど、さまざまなプラスの効果が生まれます。
ぜひ記事内で紹介した勉強法のなかから自分に合うものを選び、アレンジや工夫を加えながら、無理なく実践してみてください。
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