「英語のリーディング力をもっと上げたい」と感じていませんか?

英語のリーディングをスムーズに進めるためには、読み方のコツを知り、多読と精読をバランス良く行なうことが大切です。

この記事では、英語リーディングのコツや勉強法のほか、無料で利用できるオンライン教材などを紹介していきます。

英語リーディングをスムーズに進めるためのコツ

リーディングをスムーズに進めるためには、英語の文章構造を知っておく必要があります。文章がどのように構成されているのかを知れば、どの部分に着目して読めば良いかが明確になるからです。

まずは、スムーズに英文を読むためのコツについて紹介していきます。

段落ごとの「役割」を読み解く

英語の文章は、以下の3つのパートに分けられます。

・序論(Introduction)の段落
・本論(Body)の段落
・結論(Conclusion)の段落

・序論(Introduction)の役割
序論は、文章全体のあらましや、前提となる情報や背景などについて述べる段落です。導入部分として、文章の最初に置かれます。なお、英語は「conclusion first(結論を先に述べる)」の特性が強い言語です。そのため、序論で文全体の結論についても、簡潔かつ正確に述べる必要があります。

以上の理由から、序論は文章全体を通して、非常に重要なパートであるといえるでしょう。

・本論(Body)の役割
本論は、序論の根拠や具体例について述べる段落です。序論と結論の間に位置し、複数段落にわたることがほとんどです。

・結論(Conclusion)の役割
結論は、本論を踏まえて文章全体の結論を述べる段落で、原則として最後のパラグラフが該当します。序論で述べた結論について再度触れ、全文を締めくくる役割を担います。

このように、段落にはそれぞれ役割があるため、今読んでいる段落がどのパートにあたるのか、どのような役割を果たすのかといった点を意識しながら読み進めると、筆者の意図を理解しやすくなります。

各段落の最初のセンテンスに注目する

日本語では、各段落の最後に要点が来る傾向にありますが、英語では、基本的に各段落の最初のセンテンスで趣旨(main idea)について触れます。そのため、英語のニュースや論文などを読むときには、常に「各段落の最初のセンテンス」で何が述べられているのかに注目してみてください。

このように、英文を構成する各段落の最初のセンテンスを注意深く読むことで、段落(パラグラフ)全体の要点を推測しながら読み進める方法を「パラグラフリーディング」と呼びます。段落の最初のセンテンスが理解できれば、残りの部分の理解があやふやでも、ある程度の意味がつかめるのです。

英語と日本語の構造の違いを正しく理解すると、英文のリーディングも一気に楽になります。詳しくは、以下の関連記事をご参照ください。

関連記事:
日本語と英語の6つの違いとは?英語学習のカギとなるポイントを詳しく解説

英語のリーディング力は、「多読8割・精読2割」で鍛える

英語のリーディング力を上げるためには、多読と精読をバランス良く行なうことが大切です。それぞれの特徴については以下で詳しく解説しますが、多読は「やさしい英文を多く読む」のに対し、精読は「少し難しめの英文をじっくり読む」という正反対の特徴があります。

全体的なバランスとしては、どちらか一方だけを実践するのではなく「多読8割・精読2割」を心がけて学習していくのがよいでしょう。

【多読8割】やさしい英文をできるだけ多く読む

多読では、やさしい英文をできるだけ多く読んでいきます。知らない単語がほとんどなく、辞書を引かなくても理解できる英文から始めましょう。絵本のように、薄くて文字が少ないものでも構いません。興味のあるジャンルから選ぶことをおすすめします。

意味がわからない単語があった場合にも、多読ではわざわざ辞書を引いて調べる必要はありません。文法的な構造がわかりづらい箇所があったとしても、気にせずに読み進めます。大意を理解できれば良しとし、一冊読み終えたら、次の本に移ります。とにかく興味のある本を、楽しく、たくさん読むことが大切です。

多読では、このようにして多くの英文をインプットすることで、知らない単語が出てきた場合にも文脈から意味を推測する力がつきます。また、英文を分析せずに頭から読んでいくため、すばやく読めるようになるでしょう。

関連記事:
英語多読の効果を上げる6つのコツとは?身近なおすすめ教材も併せて紹介

【精読2割】英文を分析し、詳細まで読み込む

精読では、文構造を分析したり、単語の意味を調べたりしながら、英文を徹底的に読み込んでいきます。わからない箇所があってもあきらめずに、主語や動詞、目的語がどれなのかを読み解いていく過程で、リーディング力を養います。

ただし、難しすぎる英文を選んでしまうと、時間や手間がかかりすぎて最後までやり通せず、挫折してしまうおそれがあるため注意が必要です。半分程度であれば理解できる、「自分にとって少しだけ難易度が高い英文」を選び、時間をかけてじっくりと取り組みましょう。

関連記事:
英語精読の正しいやり方とは?教材の選び方とおすすめアプリも紹介

英語のリーディング力を上げる勉強法【多読編】

リーディング力を上げるための多読の方法について、具体的に解説します。楽しく読める英文素材を使って、ぜひ実践してみてください。

スラッシュリーディングを用いて、英語は文頭から順に読む

多読で英文をすばやく読むには、文章を行き来しながら読むのではなく、語順通りに意味を理解しながら読み進める必要があります。日本人特有の「返り読み」の癖がついていると、いつまで経っても英語を速く読めるようにならないからです。

文頭から順番に英文の意味を理解するために、意味のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れる「スラッシュリーディング」を行ないましょう。スラッシュを入れた位置までを理解してから先に進むことで、英語を語順通りに読めるようになります。慣れるまではスラッシュをどこに入れたら良いか迷うかもしれませんが、自分が読みやすい場所に入れればOKです。

このようにして、やさしい英文をたくさん文頭から読む習慣をつけると、英語を英語のまま理解して速く読めるようになります。

知らない単語があっても極力調べず、文脈から推測する

多読では、知らない単語があっても原則調べずに読み進めましょう。意味がわからない単語や英語表現は、前後関係から意味を推測してください。

推測しながら読み進めることで、単語の細かい意味がわからなくても全体的なニュアンスをつかめるようになるため、英語を英語のまま理解できるようになります。

多読に慣れないうちは、知らない単語をそのままにしておくことに抵抗を感じるかもしれませんが、これもリーディング力アップのために大切な過程です。文脈から推測し、頭のなかで内容をイメージしながら読み進んでいきましょう。

単語を調べるときは英英辞典を利用する(中級者以上)

多読では、知らない単語も原則調べずに読み進めるのが一般的な流れですが、「何度も同じ単語が出てきて非常に気になる……」というケースもあるでしょう。その場合にはもちろん、読み終えてから意味を調べても構いません。

英語中級レベル以上の方は、英英辞典を利用するとよいでしょう。英語で解説されているため、単語全体のニュアンスをとらえる練習ができます。

ただし、単語を調べるのに時間をかけすぎてしまっては本末転倒です。まだ英英辞典は難しいと感じるようであれば、無理をして使わないようにしてください。

英語リーディング力を上げる勉強法【精読編】

続いて、精読の勉強方法について解説します。

英文の構造分析と単語チェックを行なう

英文を読みながら、わからない単語を丸で囲み、意味のわからない文章があれば線を引いてください。

チェックが完了したら、わからない単語の意味を辞書で調べ、ノートに書き留めていきます。複数の意味がある場合は、前後の文脈に合うものを選びましょう。意味がわからない英文については、まずはどの単語がS(主語)なのか、V(動詞)なのかをチェックし、「誰が(何が)どうした」という大まかな意味をつかんでください。修飾関係がわかりにくい場合は、単語同士を矢印でつなげて、どの言葉を修飾しているのかを見やすくするのもよいでしょう。

なお、この段階でわからない箇所があっても、まだ和訳や解説を見ないようにします。自力で内容を推測したり、英文の構造を分析したりする過程でリーディング力が養われるからです。精読の練習はじっくりと取り組む必要があるので、まとまった時間が確保できるタイミングで行ないましょう。

和訳や解説を利用して完全に理解する

これ以上は分析できない、というところまで読み込んだら、和訳や解説を利用して英文の構造分析が正しかったか、きちんと内容把握できたかどうか確認しましょう。単語についても、意味を取り違えていないか確認してください。

理解度を完璧にするために、和訳だけではなく解説も隅々まで読み込むことが大切です。解説には注意すべき点や、一緒に覚えておくと良い英語表現などが掲載されています。よく理解できない箇所がある場合には、プロの英語講師などに確認して解決するように心がけましょう。

英語リーディング力アップに役立つ無料サイト

最後に、リーディング力アップに役立つおすすめの無料サイトを紹介します。興味のあるサイトを選んで、ぜひ記事を読んでみてください。

やさしく読める英語ニュース

文部科学省の協力を得て、一般財団法人英語教育協議会(ELEC)が運営しているえいごネットでは、やさしく読める英語ニュースが配信されています。原則、2週間ごとに新しい記事が2つ追加され、バックナンバーの閲覧も可能です。

ニュースは中学レベルの語彙力でも読めるように、わかりやすく編集されています。難易度の高い単語については、キーワード欄に意味が記載されているため、辞書を引く必要はありません。さらに、英文音声も無料でダウンロード可能です。多読はもちろん、リスニング学習にも利用できるでしょう。

記事はスポーツ、政治、生活・文化、科学、経済のカテゴリに分かれています。好きなジャンルを選んで読み進めてください。記事のタイトルは日本語表示なので、英語初級者でも負担なく取り組めるでしょう。

TIME for KIDS

TIME for KIDSは、有名なTIME誌の子ども版として、アメリカの幼稚園年長~6年生向けの英語記事が掲載されています。

子どもが読んでも理解できるように、やさしい単語や表現が使われているため、日本人英語学習者にもおすすめです。記事を読み始める前に学年を選択するシステムなので、レベルに合わせた内容からスタートできます。

カバーする記事ジャンルも多岐にわたるため、興味のある内容の記事が見つかるはずです。

The Japan Times for Alpha

The Japan Times for Alphaはジャパンタイムズ社が発行している、英語学習者向け英字新聞です。記事は星1~3つでレベル分けされており、英語力に合わせて利用できます。

無料版ではトップ記事の和訳のほか、文法や単語を解説しているリーディング講座を読むことができます。さらに、無料メルマガに登録すると、会員限定の記事とバックナンバーを毎月5本まで読むことができるようになるため、こちらもおすすめです。

英語のリーディング学習は、多読・精読のバランスが重要

この記事では、英語のリーディング上達法を中心に解説しました。

リーディング力をアップさせるためには、やさしい英文をたくさん読む多読と、単語や英文の構造を分析しながらじっくり読む精読の両方を、バランス良く行なうことが大切です。多読では、辞書を引かずに英文を文頭から理解していくことで、英語を英語のまま理解できるようになり、精読では文法力や語彙力がアップすることで、英文を正確に読めるようになります。

紹介した無料サイトも上手に活用しながら、英語のリーディング力を高めていきましょう。

詳しくはこちら

この記事をシェアする

関連記事