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TOEICをこれから受けようと思っている場合、まずは600点を目標にしている方も多いかもしれません。TOEICは問題数が多く、難しいというイメージがあるかもしれませんが、正しい勉強法で対策を続けていけば、誰でも600点の壁を突破することは可能です。

そこで今回は、TOEIC600点を達成するための勉強法やおすすめの参考書、学習のコツについて解説します。

TOEICを勉強する前に、知っておきたい基礎知識

TOEICの勉強をする前に、実際にTOEICとはどのようなテストなのか知っておきましょう。満点は何点で、どのような出題形式があるのかを把握しておくことで、今後の学習計画もスムーズに立てられます。

TOEICは990点満点で、平均は600点前後

TOEICはリスニング(45分間、100問)、リーディング(75分間、100問)の合計2時間のテストです。マークシート方式のため記述問題はなく、リスニング(495点)、リーディング(495点)で、合計990点が満点になります。

平均点は毎回600点前後で、2021年9月21日に行なわれた第277回の平均点は、608点でした。

出典:
一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会|平均スコア・スコア分布 詳細 (第277回)

大学入試や就職、転職のために必要なTOEICスコアが決まっている場合はその点数を目指していきましょう。

しかし、決まった目標スコアがない場合は、まずは平均点である600点を目標として取り組んでみると良いのではないでしょうか。実際に、就職や転職時も英語力を測る最低基準として、TOEICスコア600点以上を求めている企業が多くあります。

TOEICの出題形式

TOEICにはPart1からPart7までセクションがあり、Part1~4までがリスニングセクション、Part5~7までがリーディングセクションです。

リスニングセクション(約45分間・100問)
Part1 写真描写問題 6問

1枚の写真について4つの短い説明文が流れ、写真を最も的確に描写しているものを選ぶ。
Part2 応答問題 25問

1つの質問または文章に対して3つの答えが流れ、設問に対して最もふさわしい答えを選ぶ。
Part3 会話問題 39問

2人または3人による会話が流れ、問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と4つの解答から、最も適切なものを選ぶ。
Part4 説明文問題 30問

アナウンスやナレーションのようなミニトークが流れ、問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と4つの解答から、最も適切なものを選ぶ。
リーディングセクション(約75分間・100問)
Part5 短文穴埋め問題 30問

不完全な文章を完成させるために、4つの答えのなかから最も適当なものを選ぶ
Part6 長文穴埋め問題 16問

不完全な文章を完成させるために、4つの答えのなかから最も適当なものを選ぶ
Part7 1つの文書 29問、複数の文書 25問
            多種多様な文書が出題される。設問を読み、4つの答えのなかから最も適当なものを選ぶ。新たな一文を挿入する箇所を選ぶタイプの問題もある。

TOEICの勉強法をジャンル別に紹介

ここからは、スコア600点を目指す方向けに、TOEICの勉強方法をジャンル別に紹介していきます。語彙力編、文法力編、リスニング編、リーディング編と分けて解説しているので、できるところからぜひ実践してみてください。

TOEICのおすすめ勉強法【語彙力編】

TOEICでよく出題される英単語をあらかじめ頭に入れておくことは、テスト対策として非常に有効です。

リスニング、文法、読解すべてのセクションで、英単語を知らないと回答できない問題は多数存在します。逆にいえば、単語を知っていれば選択肢を絞り込むことができ、より正解に近づく可能性が高まるのです。

TOEICで出題される英単語のレベルはそれほど高くなく、英検2級~準1級程度に該当します。基本的には高校レベルの英単語を確実に押さえ、プラスアルファで、TOEICによく出題されるビジネス英単語を単語集などで覚えていきましょう。

単語を覚える際にはただ眺めて覚えるのではなく、目で見て口に出し、書きながら記憶することをおすすめします。発音、アクセント、リズム、イントネーション、リエゾンを意識しながら、単語を覚えてみてください。

TOEICのおすすめ勉強法【文法力編】

TOEICの文法問題は、Part5とPart6で出題されます。問題数が多く、悩みながら解いている余裕はありません。問題を読んですぐに判断し、正解を導き出す必要があるため、スコア600点を目指すのであれば、中学校レベルの英文法は完全にマスターしておく必要があります。

勉強する際には、のちほど紹介する参考書レベルの内容を確実にしつつ、TOEICの過去問や模擬問題を繰り返し練習しましょう。知識があやふやだと、問題を解くのにも時間がかかります。すぐに正解できなかった問題は、文法事項を確認して覚え直すことを繰り返し、地道に知識を蓄えていってください。

TOEICのおすすめ勉強法【リスニング編】

TOEICのリスニングの勉強は、公式問題集を利用すると効果的に行なえます。

もちろん、他に利用しているお気に入り教材があれば、それを使って構いません。しかし、これからTOEICのリスニング対策のための参考書を探す場合は、ナレーターの声に慣れるためにも公式問題集をおすすめします。

具体的な勉強方法としては、まず英語音声を集中して聞き、次に英文を見ながら音読します。この際、発音やイントネーション、リズムは、できる限り英語音声を真似るようにするのがポイントです。

この練習を繰り返していると、上手に発音できない箇所が見つかります。多くの場合は、単語の音が連結したり、あるいは弱く発話されたりするために音が脱落し、消えてしまう箇所(リエゾン)でしょう。音声を自分で聞き、何度も発話していくことで、文字で書かれている単語と実際の音の違いを認識できるようになります。

TOEICのおすすめ勉強法【リーディング編】

TOEICのリーディング学習は、精読を中心に行なっていきます。TOEICは問題数がとても多いため、素早く英文を読みつつ、内容をしっかり理解することが求められます。

しかし、一度にすべての力を上げることはできません。スコア600点を目指すためには、まずは精読を中心に行ない、英文の理解度を上げていきましょう。

具体的には、TOEICの公式問題集を使って学習します。Part6・7で出題されている英文のうち、知らない英単語やあやふやな文法事項があればチェックしてください。そして、英文を和訳してノートに書きます。

自力ではこれ以上できない、というところまで取り組んだら、和訳と解説を見て理解度を確認します。余力があれば、選択肢の英文についても同様に行ない、誤りの選択肢については、どこが間違っているのかも合わせて確認すると、実力アップに効果的です。

ここまで行なったら、最後に問題文を音読します。精読をする前よりも、理解度が上がったことを確認できるでしょう。そして繰り返し音読し、最終的には読みながら内容を理解できる状態を目指してください。

TOEICの勉強におすすめの参考書・問題集

ここでは、TOEICの勉強におすすめの参考書や、問題集を紹介します。スコア600点を達成するために、ぜひこれらのテキストを使って苦手部分を克服しましょう。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学レベルの英文法が網羅された一冊です。この本に書かれている内容で、知らない文法事項があったら、確実に覚えていく必要があります。

練習問題の英文はすべて付属CDに音声収録されているので、リスニングが苦手と感じる場合は、ぜひ利用してください。

また、本書を監修している山田先生による解説動画を、YouTubeで閲覧することも可能です。全部で114本ありますが、それぞれ2分程度なので、苦手分野があったらぜひ確認しておきましょう。

TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!

TOEICの文法問題は、Part5・6で出題されます。最低でも中学レベルの英文法を身に付け、素早く問題を解いていかなくてはなりません。

問題によっては、単語の意味がわからないと解けないものもあれば、副詞や形容詞など、英文の構造が理解できていればすぐに解けるものなどさまざまです。出題にはいくつかパターンがあるため、そのパターンを頭に入れておくことで、素早く問題が解けるようになるでしょう。

この本では例えば、「鉄則4:自動詞の後ろには副詞を選ぶ」など、正解するために必要な文法項目がコンパクトにまとまっており、例文解説とともに紹介されています。

この本に収録されている33の鉄則をマスターすることで、文法問題が素早く解けるようになるため、結果として正答率も上がるようになるでしょう。

TOEIC L&R TEST出る単特急 銀のフレーズ

TOEICスコア600点を目指す人に人気の単語集、通称「銀フレ」です。TOEICの最重要単語1,000語が、以下の6章に分かれて収録されています。

1 設問に出る単語・表現
2 パート1重要語
3 注意すべき日常単語
4 前置詞・接続詞・接続副詞
5 部署・職業・専攻名
6 定型表現100

すべての単語とフレーズに音声が付属しており、スマートフォンの学習アプリも無料で利用可能です。

公式 TOEIC® Listening & Reading 問題集 8

公式問題集には、ETSが本番同様に作成した問題が収録されています。

繰り返し聞いて音読してリスニング対策をしたり、知らない単語を覚えながら精読をしてリーディング対策をしたりと、あらゆる英語スキルを上達させるのに役立つ問題集です。

付属CD以外に、リーディングセクションの一部の音声をダウンロードできるので、スマートフォンに保存して、スキマ時間を利用した学習にも活用できます。

TOEICの勉強では、「エビングハウスの忘却曲線」を意識して!

TOEICの勉強をする際には、ぜひエビングハウスの忘却曲線を意識して学習してください。

エビングハウスの忘却曲線とは、一度記憶したものが時間経過とともにどのくらい忘れられていくかを表したものです。これは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって発表されました。

彼の研究によると、一度覚えたものであっても「20分後に42%、1時間後に56%、9時間後に64%、翌日に67%、2日後に72%、6日後に75%、31日後には79%」忘れてしまうとのことです。つまり、せっかく覚えた英単語も、そのあと繰り返し復習しなければ、大部分を忘れてしまうということです。

そこで最後に、効率的にTOEIC学習を進める重要ポイントについて解説します。

勉強した内容をいつ復習するかが重要

前述したとおり、人はすぐに記憶した物事を忘れてしまいます。そのため、勉強した内容をいつ復習するかがとても重要です。

具体的には、新しいことを学んだあと、24時間以内に復習を行ないます。例えば、勉強をしたあとの休み時間に、さっとノートを見直すなどするとよいでしょう。

そして、その日の夜、就寝前にテキストやノートを見直し復習を行ないます。新しい単語やイディオムであれば、覚えていないものを再度記憶してから就寝してください。

次の復習は翌日に行ないます。眠っている間に記憶が整理されるため、朝起きてすぐの5分~10分の間が最も効果的です。

その後は、実践を通して自分に合ったペースを見つけていくのがベストですが、翌日、1週間後、2週間後、1ヵ月後と繰り返し復習するのが理想です。こうすることで、知識が長期記憶として定着しやすくなるでしょう。

せっかく勉強した内容を忘れてしまってはもったいないので、上記のように適切なタイミングで復習を行なうことを忘れないでください。

TOEICの勉強法は、スキマ時間をうまく使うことがコツ

TOEICの勉強をするにあたっては、スキマ時間を有効に活用することが大切です。特に忙しい社会人や主婦は、まとまった時間がなかなか作れないため、スキマ時間の使い方で結果が大きく異なるといっても過言ではありません。

いくら忙しくても、一日のなかでまったくスキマ時間がない人はいないでしょう。ランチ後の休憩、入浴時間、就寝前、通勤通学時など、5~15分程度の時間を有効に使うことがコツです。

そのためには、短時間で繰り返し学べる単語集やリーディングの教材、リスニング素材などを用意しておきましょう。わずかなスキマ時間を活用すれば、一日で合計1時間程度は勉強時間が確保できるのではないでしょうか。

もちろん、まとまって時間が取れる日は机に向かい、TOEICの模擬試験に向けて勉強したほうが良いですが、毎日何らかの形で学習を続けていくことが最も大切です。

仕事や家事の合間にもできる勉強を積極的に行ない、TOEICのスコアアップを実現してください。

TOEICは勉強法を工夫して高得点を目指そう!

ここまで、TOEICの勉強方法やおすすめの問題集についてお伝えしてきました。日々、仕事や学校、家事などで忙しく過ごしているなか、勉強時間を確保するのは大変かもしれません。

しかし、目標に向けて少しずつTOEICの勉強を続ければ、スコア600点の達成につながるでしょう。スキマ時間を上手に使いながら、焦らず、しかし確実に目標に向かって進んでいってください。

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