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文章を声に出して読む「音読」。小学校の国語の授業で音読をしたことのある方は多いと思いますが、実は英語の音読にもさまざまな効果が期待できます。

ただし、英語力を効率的に向上させるには、音読の正しい実践方法を知っておくことが大切です。そこで今回の記事では、英語を音読することのメリットを確認したうえで、学習効果を引き出す音読の方法や、気を付けておくべきポイントを解説します。

英語の音読に効果はない?

英語の音読について調べている方にとって一番気になるのは、「英語の音読には英語力を上げる効果があるのか」ということだと思います。せっかく学習するのであれば、なるべく効果が期待できる方法で取り組みたいものです。

英語学習情報を調べるなかで、「音読には効果がない」という記述に出会うこともあるのではないでしょうか。たしかに、「ただ音読するだけ」であったり、教材レベルや音読方法を間違っていたりすると、音読の学習効果はあまり得られません。

しかし、正しい方法で取り組む音読には、英語力を上げる効果があります。しかも、適切な音読をすれば、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能すべてが向上すると考えられています。

したがって、「これまで音読学習に取り組んだけれど、いまいち効果を感じられなかった」という場合、取り組み方が間違っていた可能性があります。そういった方も、のちほど紹介する方法やポイントを参考に、音読学習に再チャレンジしてみてください。

英語の音読で得られるメリット

上述のとおり、正しい方法で実践すれば、音読は英語力向上に大きく役立つ学習手法です。具体的にはどのようなメリットがあるのか、順番に見ていきましょう。

音声と意味・文字を結びつけて認識できる

日本人の英語学習は、文字情報を処理する訓練に特化しがちだといわれています。義務教育の指導方針も徐々に見直されてきているものの、やはり「学校で習う英語、受験英語といえばリーディングやライティング」という印象は未だ拭えません。

そういった英語教育のあり方の影響か、日本人の英語学習者のなかには、「スピーキングやリスニングは苦手」という方が多くいます。そんな方にこそ試していただきたいのが、音読です。

音読は、単語やフレーズの意味を文字情報だけではなく、音声として結びつける訓練です。「文字で見れば意味はわかるが、聞くだけではわからない」という人にとって、音読は「テストのための英語」を「使える英語」に変えるための良い手段となるでしょう。

また、英語をいちいち日本語に変換せずに意味と直結させる「英語思考」の構築にも、音読は役立ちます。すらすら声に出そうとすると、頭のなかで日本語に訳して考えている暇がないからです。

語彙や文法の知識が定着しやすい

音読という行為を分解すると、文字をインプットしながら、音声でアウトプットする行為だということがわかります。

語彙や文法知識は、インプットとアウトプットを繰り返すことで定着していきます。これは英語に限ったことではありません。赤ちゃんが母国語を習得するプロセスを考えると、インプット・アウトプットを繰り返す効果がよりイメージしやすいかもしれません。

上記のことから、音読は記憶の定着に向いているといえます。一生懸命学習しているのになかなか記憶に残らないと悩んでいる方は、一度音読に取り組んでみてはいかがでしょうか。

英語の語順に慣れることができる

英文を声に出して読み進めることで、日本語とは大きく異なる英語の語順に慣れることもできます。つまり音読は、日本人の英語力向上を阻害する「返り読み」の克服にも適しているのです。

返り読みとは、簡単にいえば、日本語と同じ語順で英文を訳すように読む方法です。英語では、述語にあたる動詞が文の最初のほうに置かれますが、日本語では文の最後のほうに述語(動詞)が置かれます。そのため、自然な日本語の文に訳して英文を理解しようとすると、英文の最後まで先にすべて目を通してから、前のほうに戻るという読み方になるのです。

この返り読みの欠点は、英文の理解に時間がかかってしまうことです。たっぷり時間をかけてリーディングできるなら良いかもしれませんが、実践的な場では、返り読みをしているとレスポンスが間に合わないことがほとんどでしょう。ぜひ、英語の語順のとおりに読めるスキルを身に付けたいところです。

音読を繰り返して、英語の語順どおりに意味をつかめるようになれば、リーディングやリスニングの力が上がるのはもちろんのこと、自ら英文を構築する力も養えます。つまり結果的に、ライティングやスピーキングの技能も向上するのです。

英語音読の方法を3ステップで紹介

それでは、英語音読の具体的な方法を解説します。

STEP1:音声を聞きながら英文を黙読する

音読というと、最初から声を出して読みたくなってしまうかもしれませんが、学習効果を上げるには、まず音声を聞きながら黙読するところから始めることをおすすめします。

自己流の発音を定着させないためにも、最初にお手本の音声を聞くことが大事なのです。正しい発音の音声を聞きながら、目で英文を読み進めましょう。

なお、このプロセスを踏むためには音声付き教材が必要になります。おすすめの教材や教材を選ぶコツはこのあと紹介するので、併せて参考にしてください。

STEP2:わからない箇所を調べて内容を理解する

STEP1に取り組むなかで、理解できなかった単語や曖昧な表現、知らない文法などが出てくることがあると思います。少しでも不明な点があれば、必ずこの段階できちんと調べて、内容を正確に理解しておきましょう。

音読は、意味と音声を正しく結びつけるトレーニングともいえます。内容がわかっていないまま音読しても、十分な効果が期待できません。実際に声に出して読む前に、意味を理解するプロセスを済ませておくことはとても大切です。

STEP3:繰り返し音読する

ここまで来て、ようやく実際の音読に取りかかります。意味を自然に思い浮かべながら流暢に読めるようになるまで、繰り返し音読していきましょう。

このときのコツは、細切れにトレーニングすることです。フレーズごとに繰り返し練習し、各フレーズがスムーズに音読できるようになったら、一文続けて読みます。そして、それぞれの文がすらすら読めるようになったら、一段落をまとめて読む、といったように、少しずつ進めていくのがおすすめです。

音読中は目に入る英文を決して日本語に訳さず、概念や情景と英文を直接結びつける意識を持つことが非常に大切です。最初は難しいかもしれませんが、強く意識することで英語専用の思考回路が構築されていきます。ぜひ、地道に取り組んでみてください。

英語音読の効果を高めるためのポイント

音読に取り組む際は、以下に挙げるポイントに気を付けることで、より高い効果が期待できます。

自分に合った教材を選ぶ

まず紹介するポイントは、教材選びです。一般的に、学習効果が出やすい教材には2つの特徴があります。1つは、自分のレベルに合っていること。そして次に、学習目的や興味関心に合っていることです。

自分のレベルには難しすぎる教材を選んでしまうと、学習が苦しいものになって挫折してしまいます。逆に、簡単すぎる教材を選んでも、チャレンジする楽しさを感じられず、飽きてしまいがちです。知らない表現がほんの少し含まれる程度の教材を選ぶことで、楽しく学習を続けやすくなるでしょう。

また、自分が英語を学ぶ目的や、自分の興味関心に合わせて、教材のテーマを選ぶのもおすすめです。学ぶ意義をしっかり感じられるものや、興味のあるものを使うことで、モチベーションを維持しやすくなります。なるべく長くコツコツ続けられるよう、教材選びの時点から工夫してみてください。

音読の目的を強く意識して取り組む

英語の音読をするときは、目的と効果を強く意識しましょう。音読に限らず、今自分が何を目指しているのかを念頭に置いて学習することで、学習効率は上がります。

とはいえ、音読の目的や効果は一つではありません。「文字と音声を結びつける」「音声と意味を結びつける」「表現をインプットする」「英語の語順に慣れる」など、さまざまなものがあります。

これらすべてを同時に意識するのは難しいので、「今回は文字と音声の結びつき」「次は音声と意味の結びつき」というふうに、意識するポイントを絞りながら進めるとよいでしょう。

お手本をモノマネするように音読する

英語音読の効果は、お手本となる音声をそっくりそのままマネすることで初めて得られるものです。

恥ずかしがらず、大げさなくらいにモノマネしてください。そうすることで初めて、英語独自の音やリズムの感覚を身体でつかむことができます。

コツコツ継続して取り組む

何回か音読をしただけですぐさま英語力が向上する、ということはありません。学習効果を得るには、ある程度の期間トレーニングを継続することが必要です。

一度に何時間も音読するのではなく、一日あたりの時間は少なくて良いので毎日コツコツ音読を続ける。これが、英語力向上への近道です。教材選び、学習するタイミング選びなど、さまざまな局面で「無理なく継続できるかどうか」を判断基準の一つとしましょう。

英語音読のおすすめ教材

「音読に取り組んでみたいけれど、良い教材の探し方がわからない」という方に向けて、おすすめの教材をいくつか紹介します。

書籍

「音読といえば、本を手に持って行なうもの」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。

以下に挙げるように、音読に特化した書籍のほか、一般的な英語学習書籍を使うのもおすすめです。

【音読に特化したもの】
・『英会話・ぜったい音読』シリーズ
・『ゼロからスタート正しい音読学習』
・『音読パッケージトレーニング』
・『みんなの英語音読』

【その他の書籍】
・『速読英単語』シリーズ
・TOEICの各種問題集

CDなどの音声データが付いており、自分のレベルや興味に合った英文が掲載されている書籍を選ぶのがコツです。

アプリ

スマートフォンを使えば、気軽に音読学習に取り組むことができます。音声付きで英文を読める良質なアプリが、いくつかリリースされているので、ぜひダウンロードして試してみてください。

【おすすめアプリ】
・TED Audio Books
・English Upgrader
・リスニングドリル

Podcast

Podcastは、インターネットで配信されているラジオ番組のようなコンテンツです。英語で配信されているPodcastのなかには、スクリプトが用意されている番組がいくつもあります。そのようなPodcastを選んで、音読に活用するのもおすすめです。

【おすすめPodcast】
・Voice of America Learning English
・The English We Speak
・Podcasts in English

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英語学習におすすめのポッドキャスト13選をレベル別に紹介

【英語音読】効果が感じられないときの対処法

この記事で紹介した方法とポイントを押さえたうえで、音読を継続しているにもかかわらず、効果が出ない場合には、英語の音に関する基礎スキルが習得できていないのかもしれません。

英語の音やリズムは、日本語とは大きく異なります。両者の違いを詳しく学び、英語独自のルールを身体に叩き込むことは、英語学習をするうえで非常に重要なことです。

英語の音・リズムを習得しないうちに音読を続けると、知らず知らずのうちに「日本語英語」を強化してしまうおそれもあるので、注意してください。まずはネイティブスピーカーの指導のもとで、正しい音・リズムを身に付けるのが最優先事項だといえるでしょう。

GSETでは、ネイティブスピーカーとのマンツーマンレッスンと日々のドリルトレーニングで、無理なく英語の基礎を習得できる独自カリキュラムを提供しています。毎日のトレーニング時間は30分程度でOKなので、毎日忙しい方からも好評です。

公式サイトには、実際のトレーニング効果がわかる受講生の音声データも掲載しています。気になる方は、ぜひ一度アクセスしてみてください。

正しい音読トレーニングで英語力を向上させよう!

音読は、正しく取り組めば英語力の向上が期待できる学習方法です。自分に合った教材を選び、本記事で紹介した手順に沿って、音読にチャレンジしてみてください。

正しく取り組んでいるはずなのに音読の効果を感じられない場合には、英語の音に関する基礎力が不足しているのかもしれません。GSETのレッスンは、短期間で効率的に英語の基礎を学びたい方にぴったりです。無料体験レッスンもご用意していますので、ぜひご検討ください。

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