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TOEICでは時間配分が最重要!パート別の目安時間とコツを解説
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「TOEICは問題量が多くて、最後まで解き切るのがとにかく大変……」と感じてはいませんか?
2時間で200問を解かなければならないTOEICはたしかにハードですが、各パートの時間配分を考えたうえでしっかり対策を行なえば、時間内に最後まで解答できるようになります。
そこでこの記事では、TOEICにおける各パートの時間配分とそのコツ、また注意すべき点について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
記事の目次
TOEICの基本情報をおさらい
まず、TOEICには2種類の試験があります。聞く力と読む力を測定するTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)と、話す力と書く力を測定するTOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)です。
なおこの記事では、受験者が多く一般的によく知られているTOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC)について解説します。
TOEICは、Part1~4までのリスニングセクション(約45分間・100問)と、Part5~7までのリーディングセクション(75分間・100問)で構成されています。合計200問を2時間で解答するマークシート方式のテストで、記述問題はありません。
スコアはリスニングセクションとリーディングセクションがそれぞれ495点で、合計990点満点となります。
TOEICでは、時間配分が最重要
TOEICでは、2時間で200問に解答していくため、1つの問題にかけられる時間がとても短い、という特徴があります。特にリーディングセクションでは、75分で100問を解答しなければならないため、単純計算でも1問あたり45秒しかかけられません。
解答に迷っていては問題を解き切れないため、時間配分を決めてそのとおりに進めていくことがとても重要です。そのためには、各パートで使える時間を把握したうえで、戦略的に取り組む必要があります。また、2時間という長丁場の試験であるため、集中力を切らさずに問題を解き続ける力も求められるでしょう。
TOEICの時間配分【リスニング編】
リスニングセクションでは、ナレーションにしたがって試験が進むため、自分で時間配分を決めることはできません。
しかし、リスニングセクションでも自由に時間を使えるタイミングがあります。それは、各パートの最初で問題説明のアナウンスが流れている間です。このタイミングで問題文を先読みすることで、気持ちに余裕を持って問題に取り組むことができるでしょう。
リスニングセクションの問題内容と、所要時間は以下の通りです。
パート | 問題内容 | 所要時間 |
---|---|---|
Part 1 | 写真描写問題 6問 1枚の写真について4つの短い説明文が放送されるので、正しい答えを選ぶ。説明文は印刷されていない。 |
約3分 |
Part 2 | 応答問題 25問 1つの質問または文章とそれに対する3つの答えが放送されるので、正しい答えを選ぶ。 質問文や文章は印刷されていない。 |
約9分 |
Part 3 | 会話問題 39問 2人または3人による会話が放送される。会話文の印刷はされていない。 問題用紙に印刷された設問と解答を読み、正しい答えを選ぶ。 |
約17分 |
Part 4 | 説明文問題 30問 アナウンス・ナレーションなど、ミニトークが放送される。会話内容は印刷されていない。 問題用紙に印刷された設問と解答を読み、正しい答えを選ぶ。 |
約16分 |
TOEICの時間配分とコツ:Part 1
Part1が始まるまでに、約90秒の説明アナウンスがあります。この間に、Part1で出題されるすべての写真に目を通してください。そして、以下の項目について、あらかじめ推測しておきましょう。
・人について出題されるのか?それとも物や景色について出題されるのか?
・どのような場面を描写しているのか?(例:買い物、会議など)
写真を見ておおよその内容を予測しておくことで、スムーズにリスニングに移行できるようになります。
TOEICの時間配分とコツ:Part 2
Part2では、“Mark your answer on your answer sheet.”という文章しか印刷されていないため、残念ながら先読みでヒントを得ることはできません。約90秒間のアナウンスが流れる間、気持ちに余裕があれば、次のPart3の先読みをしてもよいでしょう。
TOEICの時間配分とコツ:Part 3
Part3では、設問と選択肢が問題用紙に印刷されています。そして、約50秒の説明アナウンスが流れるので、その間に設問をざっと確認してください。余裕があれば、選択肢の内容にまで目を通せると、より解きやすくなります。
例えば、What happened to the woman yesterday?という設問があれば、問題音声では女性が登場し、昨日起こった何かの出来事について話がされるのであろうと予測できるでしょう。
英語力が上がりさらに余裕が出てきたら、問題と問題の間にある約8秒の無音時間に次の設問を先読みすることをおすすめします。
TOEICの時間配分とコツ:Part 4
Part4でも、Part3と同じ対策を行ないます。最初に流れる約50秒の説明アナウンスの間に、設問をできるだけ先読みするようにしてください。その他の注意点も、Part3と同様です。
TOEICの時間配分【リーディング編】
リーディングセクションは、75分間の試験時間を自分のペースで進めていける分、時間配分が非常に重要になってきます。
リーディングセクションの問題内容と、時間配分の目安は以下の通りです。
パート | 問題内容 | 時間配分 |
---|---|---|
Part 5 | 短文穴埋め問題 30問 4つの答えのなかから最も適当なものを選び、不完全な文章を完成させる。 |
約10分 |
Part 6 | 長文穴埋め問題 16問 4つの答えのなかから最も適当なものを選び、不完全な文章を完成させる。 |
約8分 |
Part 7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 4つの答えのなかから最も適当なものを選ぶ。文書内に新たな一文を挿入するのに、最も適切な箇所を選ぶ設問もある。 |
約57分 |
時間配分については、Part5とPart6は多少前後しても構いません。しかし、Part7の長文問題(54問)に時間がかかるため、最低でも55分は残せるように意識しましょう。
TOEICの時間配分とコツ:Part 5
Part5は、文法知識と単語知識を問う問題が出題されます。
文法問題には、単語の変化形から適切な時制、品詞を選ぶ問題など、「カッコの前後を見れば答えがわかる問題」もあれば、最適な接続詞を選ぶなど、「文章の意味や前後関係を理解しないと解けない問題」もあります。
単語問題は、意味がわからなければ、すぐに適当な選択肢をマークして先に進んでください。意味がわからない以上、悩んでも正解できる可能性は低いからです。
Part5は、1問を平均20秒で解いていくと、10分で30問すべてに解答できます。なかなかのハイペースですが、まずはこのスピード感に慣れることが大切です。よく出題されるパターンを頭に入れ、サクサクと回答できるように訓練を重ねましょう。
TOEICの時間配分とコツ:Part 6
Part6では、長文の穴埋め問題が出題されますが、なかにはPart5の一部の問題のように、カッコの前後を見るだけで解答できる問題もあります。その場合には、全文を読む必要はありません。
Part6の難所は文挿入問題です。これは、英文全体の内容を理解していないと解けません。そのため、リーディングに苦手意識がある場合は、無理をせず適当にマークして先に進んでしまってもよいでしょう。
すべての問題を解く場合には、1問に平均30秒程度かけると、8分ほどで解答できます。しかし、文挿入問題を解かずに適当にマークする場合は、時間に少し余裕ができるかもしれません。そうして余った時間については、Part5やPart7に上手に振り分けるようにしてください。
TOEICの時間配分とコツ:Part 7
Part7では、54問が出題されますが、すべての英文をじっくり読もうとすると、英語上級者でも時間に余裕がなくなります。そのため、英文を読み始める前に設問を読み、本文中から答えを探すようにしてください。このように、必要な情報だけを拾って読むことで、読解のスピードを上げる方法を「スキャニング」と呼びます。
そして基本的に、設問は文章内での登場順に並んでいるため、1問目は前半を見ると答えを見つけやすいです。
1問を平均60秒程度で解いていくと、約55分で54問すべてに解答できます。2時間の試験を通して疲れもピークに達している頃でしょうが、集中力を切らさず、最後の1秒まで頑張りましょう。
TOEICの時間配分を守るコツ
本章では、TOEICの時間配分を守るコツについて解説します。事前に練習が必要なものもあるため、試験前にしっかりと目を通しておいてください。
公式問題集などを利用して、時間配分の練習をしておく
TOEICの時間配分を頭で理解できても、練習せずに本番で実践するのは至難の業です。そこで本番の試験の前に、公式問題集あるいはテスト形式の問題集を使い、時間を計りながら問題を解く練習をしましょう。
本番では、ずっと時計を見ているわけにはいきません。ストップウォッチを用意して、1問あたりにかけられる時間を身体に覚え込ませるつもりで解いていってください。どの問題もスピーディーに解答する必要がありますが、特にPart5は1問あたりわずか20秒程度で解く必要があるため、慣れるまでは大変かもしれません。
時間配分を守れず、「正解できるはずの問題を解く時間がなかった」ということにならないよう、しっかりと訓練しておきましょう。
問題は前から順番に解いていく
問題は原則として、前から順番に解いていきましょう。リーディングセクションでは前半に易しめの問題が出題される傾向があるため、素直に順番通りに解いていくほうが、心に余裕を持って回答できるでしょう。
また、TOEICは問題数がとても多いため、あとで解こうと思い問題を飛ばしてしまうと、結果的に見直しをする時間がなくなり、そのまま失点となってしまうおそれもあります。英語上級者でも、TOEICのリーディング問題でたっぷり時間が残るということはあまりありません。したがって、問題は飛ばさずにとりあえず適当にマークするか、やむを得ず飛ばす場合には、マークを付けておくなど、すぐに見つけられるようにしておきましょう。
TOEICの時間配分で注意すべきこと
最後に、TOEICでベストスコアを取るために、時間配分で注意すべき点について解説します。
わからない問題はマークをして先に進む
先にも触れた通り、リーディング問題でわからない問題があった場合は、考え込まずにとりあえず答えを塗りつぶして先に進んでください。
設定した目標時間を超えてしまうと、次以降の問題にも影響が出ます。後半になって時間が足りなくなるおそれもあるため、適当でも構わないので選択肢のいずれかにマークをして先に進みましょう。
わからない問題を空欄にして進んだ場合、マークする場所がずれてしまうかもしれません。そのようなミスをすると、空欄にした以外の問題も不正解になってしまうため、十分に注意が必要です。
迷った問題の見直しは最後に行なう
すべて解き終わってから時間に余裕があれば、迷った問題やわからなかった問題を見直してみましょう。
先述のとおり、時間配分を守らずに考え込んでしまうと、それ以降の問題に影響が出ます。すると、本来であれば解けるはずだった問題が、時間が足りなくなり不正解になってしまうリスクもあるのです。
「迷った問題もマークして先に進み、もし最後に時間が余れば見直しをする」という点を徹底するようにしてください。
焦らず落ち着いて着実に問題を解き進める
リーディングセクションでは、75分間で100問の問題を解くことになります。大量の問題を前に、焦ったりパニックになったりしないよう、落ち着いて取り組みましょう。
平常心を保って問題を解き進めるためには、1つの問題にかける制限時間を過ぎたら、気持ちを切り替えて次の問題に進むことが大切です。「あの問題、間違っていたかも……」「やっぱり、AじゃなくBだったかな……」などと余計な心配はせず、淡々と目の前の問題をこなしていくように意識してください。
TOEICの時間配分にはコツがある!
この記事では、TOEICの時間配分や注意すべき点をパート別にお伝えしてきました。
TOEICでは、2時間で合計200問に解答しなくてはならないため、各パートの時間配分がとても重要です。今回紹介したコツを参考に、自ら設定した時間配分を厳守できるよう、練習を重ねてください。
「時間配分を制する者は、TOEICを制す」という意識を胸に刻み、目標スコアを達成してください。
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