「読み書きとリスニングにはある程度自信があるけれど、スピーキングはどうしても苦手……」「英語を話すための勉強となると、何から手を付けるべきかまったくわからない……」、このような悩みを抱える英語学習者は少なくありません。

また、「英語を話さざるを得ない環境に飛び込めば、なんとかなる」という意見に触れて、スピーキングの学習がそもそも必要なのかどうか迷っている方もいるでしょう。

今回の記事では、スピーキング力を高めるためにはどうすれば良いのか、習得すべきスキルや勉強法に焦点を当てて解説します。英語を話すことに自信がない方は、ぜひこの記事を役立ててください。

スピーキングは、英会話の場数を踏めば上達する?

「とにかく英語を話さざるを得ない環境に身を置けばスピーキングは上達する」
「たくさん英語を話しているうちに、スピーキング力は上がっていく」
世の中には、こういった言説があふれています。

しかし実際のところ、スピーキングはむやみやたらに話せば上達するものではありません。たくさん話して慣れると英語が上手くなるというのは誤解です。

「そうはいっても、赤ちゃんは場数を踏むことで母語を話せるようになるのでは?」と思うかもしれません。しかし、よく考えてみてください。例えば、日本で生まれ、日本語を話す人々に囲まれて育つ赤ちゃんは、まわりの日本語話者から的確なフィードバックを受けながら日本語を習得していきます。つまり、「単純に日本語会話の場数を踏むだけで話せるようになっている」というわけではありません。

英語ネイティブでない大人が、英会話スキルを獲得する場合も同じことがいえます。どんなに場数を踏んだとしても、日本語英語は日本語英語のままです。「伝わる英語」を話すためには、会話の機会を増やすこと以外にも、押さえておくべきポイントがあります。そのポイントとはいったい何なのか、次章以降で見ていきましょう。

【英会話】スピーキング力を向上させる3つのポイント

スピーキングスキルを向上させるために押さえておくべきポイントは3つあります。

ネイティブスピーカーのフィードバックを受ける

ポイントの1つは、ネイティブスピーカーによるフィードバックを受けながら学習を進めることです。

自分の発音やリズム、話している内容のうち、何が正しくて何が正しくないのか、ノンネイティブには判断がつきません。正解がわからないまま繰り返し練習を行なうことで、誤った発音やリズムのクセが付いてしまうという大きなリスクもあります。

そこで、ネイティブスピーカーのフィードバックを受けると、「自分の英語はこんなふうに聞こえているのか」「こういうところに気を付けるともっと伝わる英語になるのか」という気づきを得られ、効率よく学習ができます。正しいスピーキングのスキルを身に付けるために、ネイティブスピーカーとともにアウトプットの練習に取り組みましょう。

毎日少しずつでも継続する

真面目な人ほど、スピーキングスキルを身に付けるために、集中して長時間練習しがちです。しかし大切なのは一度にたくさん練習することではなく、毎日継続することです。

スピーキングの練習は、スポーツに似ています。スポーツ選手が技術向上のために地道なトレーニングを積み重ねるように、毎日コツコツ練習を続け、正しい英語の使い方を身体に覚え込ませることが大切です。筋トレのように毎日少しずつ身体に負荷をかけ、「英語筋」を鍛えていきましょう。

まずは「土台」となる基礎スキルを習得する

スピーキングの練習を効率的に進めるうえで重要なのは、学習の順番です。いろいろな分野に手を出してみても、土台となるスキルがしっかり身に付いていなければ、学習効果はなかなか上がりません。

スピーキングの上達を目指す人が最初に習得しておきたい基礎スキルは、以下の4つです。

  1. 発声法
  2. リズム
  3. 英語思考

これらのスキルを獲得して土台を固めることで、最短距離での英語習得が可能になります。次の章以降で、一つひとつのスキルについて詳しく見ていきましょう。

【英会話】スピーキングの基礎スキル(1)発声法

一発で相手に伝わる英語を話すには、まず発声法を学ぶことが不可欠です。「最初に学ぶべきなのは発音じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、その前に発声法を身に付ける必要があります。

なぜなら、英語と日本語では声の出し方が異なるからです。英語は喉の奥から声を出して話す言語である一方、日本語は鼻や口先あたりで声を出して話す言語です。

日本語の発声法のままでは、次章以降で紹介する英語の「音」を出すことや、英語独特の「リズム」に乗ることが困難です。英語らしい発音とリズムで話すために、身体の深いところから声を響かせる英語の発声法をまず身に付けましょう。

【英会話】スピーキングの基礎スキル(2)音

次に身に付けたいのが、「音」についての知識とスキルです。英語には、日本語には存在しない音がいくつもあります。日本語の「ア」に近い音だけでも、英語には4つの音が存在するのです。それらの音も含めて、英語を構成するあらゆる音を学び、自分で発音するスキルをマスターすることが必要です。

正しい英語の音を意識せずに、日本語の音で話そうとしている限り、スピーキング力は向上しません。そして人間は、自分で発音できない音はノイズとして認識してしまうため、相手の発言を聞き取ることも難しいのです。スピーキングはもちろん、リスニング力の向上のためにも、英語の音の習得に励みましょう。

【英会話】スピーキングの基礎スキル(3)リズム

英語の音のみならず英語のリズムもまた、スピーキングスキルを構成するきわめて重要な要素です。なぜなら、リズムにおいても英語と日本語は大きく異なるからです。

マシンガンのように均一に音を発する日本語とは異なり、英語は単語中や文中に「ストレス(強勢)」を置き、強弱を付けて発音されます。せっかく学んだ発声法や発音法を活かすためには、日本語とは違う英語のリズムをしっかり習得する必要があります。

さらに英語では、リズムやストレスを調整することで、話の要点やニュアンスを伝えます。つまり、文字で表すとまったく同じ文章であっても、リズムやストレス次第でニュアンスが変わりうるということです。したがって相手の意図を汲みとるという意味でも、リズムの習得は非常に重要です。

【英会話】スピーキングの基礎スキル(4)英語思考

「英語をしゃべろう」と思ったとき、あなたの頭の中ではどのようなことが起きていますか?

多くの英語学習者が陥ってしまう誤ったプロセスに、「日本語で考える⇒英語に変換する⇒英語を発する」というものがあります。こういった不要な思考を挟むと、スムーズに英語を話すことがかえって困難になってしまいます。

スラスラと英語を話すために必要なのは、意味・概念と英語を直接つなぐ思考回路の開拓です。日本語の回路を使わずに英語専用の回路で話せるようになれば、英会話スキルはぐんと向上します。普段の勉強のなかで、意味や概念から直接英語をイメージできるように意識してみましょう。

【英会話】スピーキング力向上に役立つ勉強法

先に説明したとおり、スピーキングの練習はネイティブスピーカーとともに行なうのが基本であり、最も効率的な方法です。しかし、ネイティブとの練習にプラスして、1人でスピーキングの練習を行ないたい方もいるでしょう。そのような方に向けて、スピーキング力の向上に役立つ勉強法を5つ紹介します。

Siriと会話する

はじめにご紹介するのは、Apple社のAIアシスタント「Siri」を使った勉強法です。

Siriの言語を英語に設定したうえで、英語で話しかけてみましょう。果たしてSiriは、あなたに的確な答えを返してくれるでしょうか?

この方法を使うと、自分の英語がどの程度聞き取ってもらえるのかを試すことができます。もちろんSiriに伝わったからといって「英語力は完璧」とは言い切れませんが、目安としては十分使えます。

生活のなかで気になったことをいろいろ質問して、Siriとの会話を楽しみながら、自分の英会話スキルを試してみましょう。

使いたいフレーズを音読して暗記する

スムーズに英語を話すためには、日本語で考えなくても必要なときにサッと表現が出てくる状態を作ることが大切です。まずは、定番のフレーズや自分が使いたいフレーズを何度も音読して暗記しましょう。

また、その際に意識したいのは、頭ではなく口に表現を覚えさせておくことです。
例えば「Hello」のような簡単なフレーズであれば、いちいち「こんにちは」を英語に訳そうと思わなくても、いきなり英語で話せる人が多いのではないでしょうか。

「Hello」以外のフレーズも同じ状態まで持ってくることができれば、さまざまな場面でスムーズにコミュニケーションが取れるようになります。具体的な場面をイメージしながら、使いたいフレーズを覚えていきましょう。

英語でひとり実況中継する

生活のなかのあらゆる思考・行動を、英語で実況中継してみるのも良い勉強法の一つです。身近なテーマにも、いざ英語で言い表そうとすると、表現方法が思いつかないものが意外と多いものです。それでもなんとか状況を描写しようとすることで、英語の回路が少しずつ開拓されていきます。

もし、「これを言いたいけれど、どうしても言い方がわからない」といった単語や文法事項があれば、その都度覚えて自分のものにしていきましょう。

ボキャブラリーを強化する

スピーキング力を高めるためには、語彙も必要です。単語学習は独学でも取り組みやすい学習分野なので、語彙不足を感じる場合には単語帳などで少しずつボキャブラリーを増やしていきましょう。

単語学習では、スペルと意味だけを覚えるのではなく、音・シラブル(音節)・ストレス(強勢)もセットで記憶することが重要です。できれば音声付きの単語帳を購入し、発音記号やアクセント記号もしっかり確認しながら学習を進めてください。なお、使用する単語帳は、中学レベルのもので構いません。

英文法を復習する

言いたいことを正しく伝えるためには、ある程度の文法知識も必要です。ただし、文法書を頭から丸暗記する必要はありません。

英会話スキルの向上を目的とするなら、「言いたいことを言えるための文法」を集中的に学ぶのがおすすめです。文法書を辞書のように使い、どのような文法を使うか迷ったときは、その都度必要な文法事項を調べて学びましょう。

知識を定着させるためには、自分の欲求を叶えられるよう主体的に学習を進めるのが近道です。文法書も単語帳と同様、中学レベルで構いません。気になったときにすぐ調べられるよう、1冊手元に置いておきましょう。

スピーキング力は効率的に身に付けよう

スピーキングのスキルは、「とにかく場数を踏めば向上する」というものではありません。ネイティブスピーカーによるフィードバックを受けながら、「発声法」「音」「リズム」「英語思考」の4つの基礎スキルを身に付け、英語力の土台を固めましょう。1人での勉強時間には、Siriの活用や「ひとり実況中継」など、記事内でご紹介した方法をぜひ試してみてください。

GSET(ジーセット)では、ネイティブスピーカーとともに上記の基礎スキルを習得し、短期間で正しい英語のフォームを身に付けられるレッスンを提供しています。毎日の練習時間は短くてもしっかり英会話を上達させられるので、日々忙しい人にもぴったりです。

無料体験レッスンは通常レッスンと同様、50分間マンツーマンで学べますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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